珍しく年内の大雪になった。降り続いて積雪15センチ、当地では結構な量だ。トラックは大径のタイヤなのでこのぐらいの雪は問題なしだ。事務所も除雪は滅多なことではしたことがない。トラックで走り回るだけだった。
現場もなく特に困るほどもないが日曜に落ち葉を積んだのが良かった。落ち葉は水をかけながら積んでシートで覆ってある。公園から運ぶ際に袋の結び目から雨が侵入して発酵したのがあった。自然のモノには菌が付着して腐るのを促進する。
甘酒が好きで家内が麹を買ってきて作る。あの麹と似た甘い匂いがする。落ち葉にも菌が付いて発酵しているのがわかった。落ち葉が腐って土に帰るのはあの菌のおかげなのだ。自然には昔からこう言った仕組みがあって大地ができるものらしい。
子供の頃、農家は畑の隅に腐葉土を積んだ。秋に山から落ち葉を集めて踏み締め水をかけて積む。冬には発酵した落ち葉から湯気が上がって雪が溶けていた。春に堀り起こすとカブトムシの幼虫が沢山出てきた。昔はカブトムシは沢山いて珍しくもなかった。
堆肥と腐葉土は畑をフカフカにして土を柔らかくする。堆肥も馬を飼っていたのでふんだんにあった。化学肥料ではなく自然農法が普通だった。いつの頃からか馬が耕運機に変わり化学肥料が普及した。同時にカブトムシもいなくなった。
腐葉土は息子が言い出して道路清掃の落ち葉をもらって始めた。一家総出で道路脇に積もった落ち葉をトラックで集める。今回は公園のオジサンが集めてくれるので何倍も捗る。いつもの倍ぐらいは積んだろうか。
事務所の公園も以前は町内会が草刈り清掃していたが業者がやるようになった。自宅周辺は町内会がやるが高齢化で参加者が少ない。で、我が家が落ち葉を自宅周辺だけだが集めている。それが来年から要らなくなるかもしれない。