青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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手入れ

月末、以前の忙しい頃なら通帳を眺めてため息を吐いていた。ため息は同じだが忙しさは随分違う。もう仕事が余ってなんて頃には戻らないだろうね。同年代はほとんど悠々かしょんぼりかは知らないが引退している。 
 
昨日は隣の公園の今年最後の草刈りがあった。刈るだけで清掃はなしで落ち葉ともどもゴミだらけになった。これから本格的な落ち葉のシーズンで風が吹くと吹き溜まりができる。私が天気の良い日を見計らってお落ち葉集めをする。 
 
集めていると声を掛ける方がいる。町内のボランチィアか物好きと思われる。集めた落ち葉は裏の庭に腐葉土作りに穴を掘り埋める。2、3年もすると土に帰り立派な腐葉土になる。増えた土は一番後ろの庭に運ぶ。 
 
今日もハスカップを植え替えようと穴を掘り土を入れた。トンネル工事の道路に使ったので返却後の今も石だらけだ。穴を掘るのも容易ではなくツルハシが必要だ。そこに土をセッセと運んでいる。土地返却の際に土で返してくれと言えばよかった。

今自宅の脇に植えたナメコが最盛期で爆発的に取れる。食い切れない分は茹でて冷凍してあとで三杯酢で食する。今ままで余ったのは捨てていたを悔やむ。スーパーで売っているのと違い天然に近い。 
 
悔やむと言えば昨年カリンが大豊作で50個も採れた。使い道を知らずほとんどあげてしまうか捨ててしまった。カリンジャムを作ってよこした方がいてハマった。何とも微妙な味でコーヒーに入れたりするとすごく美味しい。 
 
昨年採れ過ぎたのか今年は5個だけ。肥料をやるとか手入れをしなかったからだ。もうショックでガーンという感じなのだ。慌てて肥料を入れたり剪定をしたが来年は大丈夫だろうか。何でも手入れ次第だと言うことだ。


ジョミジャム

毎日天気が続く。家内の実家の畑が近くにあってキャベツとかダイコンを貰いに行った。秋収穫のキャベツの千切りにウスターソースをかけて食するのが大好きだ。食用菊やカボチャなど手当たり次第もらえるものを収穫する。 
 
本当は本命があって畑の端に生えているジョミを収穫に行った。ガマズミとも言うが赤い小さな実がつく。実を選定し水洗いして煮る。しゃもじでかき混ぜながらドロドロにし濾す。ジョミジャムができる。 
 
子供の頃より見慣れたジョミだが食すると思ったことがない。鳥の餌ぐらいにしか思っていなかった。山の畑の端などに生えていてツルが絡まって余り大きくならない。収穫するには小さいし味は酸っぱさが強烈でジャムに向いていない。 
 
自宅の庭にも生えていて家内が手入れするので実が大きくなる。思いつきでこれを濾してジャムにと思ったわけだ。食ってみるとなかなかイケる。ヨーグルトに入れたりパンに塗るとイケるではないか。味が強いので少しでも美味いのだ。 
 
そもそも実が小さく集めるのも加工するのも面倒臭い。苦労の割にはほんの少々しか取れない。ブルーベリーとかカシスなど比べて効率は非常に悪い。貴重さではハスカップジャムより上だ。

今年は我が家も実家の畑も豊作でツルなどを取ったので出来が良い。実を落とさないよう慎重に収穫して乾燥している。これから実を取り出し煮込む。こんなに手間がかかるが一度食するとやめられない。カリンが不作なのでジョミにかけている。


徐々にではあるが確実に秋の気配が濃くなった。2階の寝室から眺める山々は紅葉が始まっている。自宅の庭は玄関前が飛び石になっている。土が流出したり草取りで減って歩くのに危ない。で、土をネコ車で運んで均した。 
 
築35年以上なので敷石も古いわけだ。新築時はこんなに石が露出していなかった。歩きずらいので高齢者仕様に直さないといけない。もちろん自分のことではあるが。先日もヤマトの配達がヨロヨロして危険だった。 
 
車庫の前に渋柿の大木がある。ハッキリしないが私が子供の頃祖父が植えたものだ。70年くらい経て立派な大木になってしまった。崖に近いので日当たりは良く排水の枡があって湿っぽい。 
 
この柿を毎年のように配ってあげる方が何人かいる。皆干し柿にして食する、と思う。見返りは菓子とか土産物などをいただく。中に自宅でカシスを植えている方がいた。ジャムにすると美味しいのだが市販はああまりされていない。 
 
元園芸店に勤めていた方で自宅で増やしたカシスの木をもらった。流石にプロなので根回しをし袋で梱包しのを3本頂いた。早速庭に息子と二人で穴を掘り植えた。腐葉土を敷き込み水をたっぷりあげた。すでに葉は落としてあり枝も詰めてある。 
 
時期的にもこれからが植え替えのシーズンなのでうまくいくだろう。大きめの木なので来年から実がつくと思う。青森県はカシスの生産量が日本一で苗木も手に入りやすい。ブルーベリーに似た実がついて目に良いと言われる。 
 
事務所の庭もハスカップの植え替えを目論んでいる。栗の木が大きくなり日が当たらず実がつかない。公園側に穴を掘り黒土を運んで準備は万端である。葉が完全に落ちたらやろうと待ち構えている。それよりも贈答用の柿捥ぎが待っているが。


庭と手作りジャム

あっと言う間に10月、今日は肌寒く風も強い。事務所の庭の栗も枝を詰め剪定してある。落ち葉を少しでも減らそうと言うのもある。年内に移植を計画中で新しい木も購入予定だ。基本的には実がつくのを考えている。 
 
自宅のイチジクは1本しかなかったのが貰い物やら挿木で4本になった。こちらも柘榴や花梨を移植予定だ。買ったり挿し木で増やした。家内の友人からカシスの苗を分けてもらう予定だ。 
 
昨年購入して植えたソルダムが大きくなり隣のプラムと並んでいる。プラムはメチャクチャ実がつくが消毒しないので皆落下する。同じ種類のソルダムは実が少ないので手入れは楽だ。梅同様来年は消毒をしなくちゃ。 
 
冬になる前に腐葉土や肥料を撒くつもりだ。腐葉土は近所のゴミ清掃の時に集めた落ち葉を貯めている。自宅周辺だけでなく下の県道まで2.300mを大きなトン袋で集める。息子や孫と皆で集めて積んである。 
 
事務所でも公園の通路の落ち葉を集めている。集めていると通り掛かりの人からご苦労様と声をかけられる。町内とかのボランティアと間違われるのだろう。現場用のゴミ袋に10袋ぐらいはすぐ集まる。植木の影に吹きたまるからだ。 
 
毎年こうやって庭いじりが日課になった。収穫したものはほとんど趣味のジャム作りにまわる。年中何かのジャムはあるからパンやヨーグルトに入れる。市販より美味いのは当然だが好みの甘さが気に入っている。


本物

暑い日が続いて和室に寝ていたのがウソのようだ。2階の寝室に戻りやっと日常に戻った。栗の実も1週間以上に渡り後少しで終わる。大豊作で粒も大きく売っているものよりも大きい。栗ご飯から潰してキントンにしたり甘辛煮を作った。 
 
暑い夏は果物には良いのと悪いのがあるみたいだ。カリンは昨年の大豊作から一転して5粒ほどしかできない。イチジクは3個ほど実が付き3年目で収穫した。これからの柿は大きいようなので豊作に違いない。 
 
自宅の前の畑ではツルムラサキやオクラが毎日のように取れる。こちらは息子たちの栽培で毎日少しずつ孫が持って来る。新鮮さは抜群でシャキシャキして美味しい。野菜を持って来た孫は代わりに用意したお菓子を食って帰る。まあエサみたいなものだ。 
 
9月に入りいきなり仕事が舞い込むようになった。あれほど暇だったのがウソのようだ。以前の現場を見て来るのがほとんどで本格的な和風を望む。外部だけでもこだわった手作り感はわかるのだろうか。皆共通している。 
 
若者の激減で地方は意気消沈しているがコロナ後も景気は復活しない。安物住宅も高級住宅もプレカットでクロス張りは同じだ。機器類や断熱とか差別化のやり方も同じだ。そこへ行くと当社の現場は柿渋の塗料が取れ神社お寺のように古びている。 
 
汚いと思う方もいる反面それが良いと言う方もいる。親の援助の多寡で全体の予算が決まる。予算があれば少し違うのが欲しくなるのは世の常だ。今までのが飽きられたと言う言い方もできる。かと言って本格的な古民家とか手作りは高くつく。 
 
食の世界も本物とかこだわったのが増えた。住宅もその一環だろうか。何にしてもプレカットしかできないのは手刻みができない。そこへ行くと当社のように変わらず続けて来たところが目立つのだろうか。若い方と70代の高齢者と別れるがどちらも本物を望む。