青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

090-1060-9764

火事

昨日事務所の道路向かいで火事があった。古い住宅密集地だったこともあり消防車がたくさん集まった。10台以上も集まり警察も2台来て交通整理にあたった。現場は細い路地から入るのと消火栓が道路にしかない。消防車同士で連結して作業したようだ。 
 
通行止めに近いので事務所前にずらりと車が並んだ。埒があかないので事務所でUターンする。一台やると次々と入ってターンする。出入り口が広くてターンするにはちょうど良いからだ。隣の公園は出入り口が狭いし見物の車も多い。 
 
道路沿いは新築住宅が増えたが奥に入ると古い住宅がだらけだ。入る道路も狭く昔の分譲住宅が多い。築30年以上の家が多く行き止まりになっている。以前は規制が緩く道路が狭くても建てられた。既存道路扱いですれ違いできないようなのもあった。 
 
昨日のように火事があったりすると消防も入れない。防火の面でも敷地も狭いし木造だから延焼しやすい。古い貸家から出火し隣も燃えた。空き家も多いし貸家になっているところも増えた。家賃も安く高齢者の一人住まいになっている。 
 
空き家は家賃の安い貸家になりやすい。設備も古く若者は敬遠するが高齢者は我慢する。亡くなる方もいたりイメージが悪くなる。益々売れなくなるし空き家になってしまう。相続などで所有しても住むのでもなく借りる方がいれば貸してしまう。 
 
管理も適当でゴミ屋敷状態になりやすい。こういう所は火事も多いし近所迷惑になる。解体するにも費用がかかるし放置するのもある。売れるものであれば売りたいのが本音だが車が入れない所は売れない。 
 
過疎地の空き家と違って市街地の売れない空き家は問題が多い。行政も打つ手がないのだが中心地に近い所は補助を出すところもある。固定資産税も高く行政としてはもとが取れるのだろう。新築はお隣さん次第で将来の価値が決まる。
image


穴を掘る

梅雨なのか連日スキっとしない天気が続く。庭木の手入れが終了してこちらはスキッとしている。今は他人の家だが元は私の事務所だったところだ。もちろん庭木も私が植えたもので30年も手入れをしてきた。ここが道路側の一番見える庭だ。 
 
奥の現事務所と新しい建物の間にも庭がある。真ん中に栗が植えてあって結構な大木になった。秋には実が大量に収穫できる。傍にハスカップを植えてあるがなかなか実がつかない。貰ったのを自宅に20年も植えてあったが実がつかない。 
 
で、こちらに移してみたがやはり実がつかない。原因はどうやら同種の木だけだと付きにくいらしい。別な種類のハスカップ苗を植えると良いらしい。栗の下で陽が当たらないのでもう一つの庭に植え替える予定だ。三角敷地なのであちこち空き地がある。 
 
ここの敷地は奥にあって出入りが不便な場所だ。公園には面しているので陽はあたる。ここは元道路で掘ると下は石ころだらけで掘りにくい。ツルハシで掘るのだが直径50センチ深さ50センチの穴を掘ると相当疲れる。良い運動と言いたいところだが病み上がりにはキツい。 
 
ここに穴を5、6個開けて腐葉土を入れてある。秋には移植と新しい苗を植える予定だ。ここは出入りには建物の間を通って行く。事務所や道路からは見えない場所にあって今までずっと空き地だった。広さは車なら2台ほど停めることができる。砂利だらけで雑草もあまり生えない。 
 
公園に面しているから目立つし陽も当たる。何かを植えるには良いと思ってはいた。下が石だらけなのは承知してたから木を植える発想はなかった。で、思いついたのがハスカップの移植だった。ツルハシで穴を開ける難儀な方法を思いついた訳だ。IMG_2396


庭木

いよいよ真夏到来、本格的な半袖の季節になった。事務所前の庭木の剪定も終わり綺麗になった。サツキの垣根が花が終わると花びらがくっつき見苦しくなる。花が終わるのを待って毎年剪定する。春の芽が大きくなり木の形が崩れてしまう前に切っている。 
 
1994年に最初の事務所を建てた際に白いハナミズキを植えた。確か植え込みで18万円だった。買ったのはこれきりであとは自宅から持ってきたのと客からもらったものだ。サツキやツツジはリフォームなんかでもらったものだ。ドウダンツツジは工事で使って余ったのを植えた。 
 
ハナミズキも処分を頼まれて植えた。元から大きかったので今では5、6mにもなってピンクの花を咲かせる。モクレンとかマユミは小さいのを一緒に運んできた。まあ処分を頼まれたんですがね。トータルで設計した訳ではないので適当に余ったところに植えた。 
 
庭木は手入れが肝心で刈り込んだ直後はスッキリして綺麗だ。大きくなったものや邪魔なのは間引いている。思い切って切るのが一番肝要だが中途半端に残すと汚くなる。勿体無いと何でも残すとあっという間に森になる。 
 
今自宅では色々な挿し木をしているので一日3回も水やりをする。植えた半分も根が付かなくて枯れる。実生もたくさんあってビワとかザクロ、ツルウメなどがある。もう何があったか忘れるほどだが当地には難しい木もあり実も付いた。 
 
ビワは息子が小学生の時に食べた実を濡らしたトレイに置いたら出てきた。母が孫のためにと毎日水をやり鉢に植え替えて育てた。大きくなって庭に植えたら10年前から実が付くようになった。木は成長しても実が付かないが条件が良いとできる。 
 
自分では小さい頃から農作業や木には興味がなかった。家内の影響と暇つぶしにやるようになった。外構や庭木は仕事なので興味はあったが自分で育てるのはなかった。やってみるとなかなか面白くて暇つぶしには良い。出来た実でジャムを作るのもハマってしまった。 IMG_2393


無理なデザイン

何だかんだと景気は良くなった気がしない。株が上がったとは言うものの実感が全くない。地方の不景気は続き一部がコロナ前に復活しただけだ。借り入れ返済や目先の生活で四苦八苦だ。本当にコロナ前に戻るのはいつのことか。 
 
若い世代ほど閉塞感は強い。高齢者はコロナで年金が減った訳ではない。物価スライドとやらで今年から上がった。先日の知事選挙でその不満が特定の候補に流れて大勝した。古臭い首長や議員には猛省してもらいたいものだ。引き継ぐとか今まで通りとか古臭すぎる。 
 
当社の仕事は古臭いと思われている。昔の良いところと現代の基準を取り入れた新しいデザインだと思っている。流行りのSDGsなんか昔の家作りそのものではないか。地元の木を使って輸送費もかけずに地元で製材し大工が建てる。 
 
山に豊富に木があるのに地元に製材所はなく工場で作るプレカットになった。建てる大工は技術が廃れ建具や床材などの加工屋もない。いつの間にか工場生産品のような家ばかりだ。これが本当のSDGsなのだろうか。 
 
作業場と乾燥するための倉庫は伝統工法の基本だ。造ったり維持するのもかなり費用がかかる。今から造るなんて到底無理な話だ。当社も何とか借り物とは言え作業場も倉庫もある。在庫も少しずつ減ってきたがまだ建てるのは可能だ。 
 
何でも作るのは手作りする。既製品では到底無理なデザインだって可能なのだ。キッチンにしろ洗面にしろオリジナルも十分に可能だ。既製品とオリジナルではデザインとかはなく全く別物だ。見たこともない方が大部分で知らないのが残念だ。IMG_1353


外部メンテナンス

いよいよ梅雨に入りたまに暑い日がある。東京は大変なようだがこちらは関係なし。最高気温が24度と快適そのものである。線状降水帯とか聞き慣れない大雨が増えた。地球温暖化などと関係があるのか色々大変なことになっている。 
 
こちらでは小雪となってこれはこれで助かってはいる。ここ何年か30センチ以上降った年はない。自宅から始まって事務所もとなると午前中ぐらいは雪かきになる。雪かきは体力を使うからこれからできるかどうか怪しい。 
 
近頃の新築住宅は軒の出の少ない四角い家が主流だ。これは積雪や大量の雨に外壁が接する可能性が高い。外壁が痛みやすいと言うことだ。業者側から言えば屋根面積が減り軒裏も要らない。だからコストが大幅に下がる。 
 
簡単に言うとコンクリートや金属のような雨に強い外壁材と大違いだ。窯業系の繊維を混ぜた外壁材がほとんどの住宅は雨に弱い。吸水性のスラグなどと混ぜた基材に塗装で持たせただけだから表面のヒビから浸水する。セッセと塗装をしないとならない。 
 
深い軒で雨を防ぐ従来のやり方とはだいぶ違う。自然素材の板とか漆喰などは雨に弱いので軒でカバーするよりない。勿論外部用の塗装もあるから昔とは違うが隙間は外壁材よりは多い。完璧ではないから軒でカバーする方が安心だろう。 
   
軒の出を深くすると隣地に雨や雪を落とすから距離を取らないとならない。狭い敷地を有効に活用するにはない方が良い。とまあこう言う事情で軒のないストンと真四角な家が増えた。あとは窓のデザインで差をつけるよりなくなった。 
 
窓サッシは省エネの観点から高級化してガラス面積の大きいのが大流行りだ。取り付けも搬入も大掛かりでコストアップの原因になっている。軒のような地味なものからガラス面積の大きさにデザインの主流が移ってきた。形もバラエティになりますます高くなった。 
 
塗装や外部建材はビルの建物のようにメンテナンスに金がかかる。ただ作る業者だけが簡単になって儲かるようになってきた。流行にとらわれるとコストの高い痛みやすい家を増やすことになる。レトロな古民家風は手間と時間がかかってこれはこれで高くつくのだが。
IMG_2386