青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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現場管理

午前中は雨が降って蒸し暑い。午後から晴れて夏の日差しが照りつける。両方とも大工だけの現場になる。相棒が見つからない新築の現場は一人で外部の下地を作る。 
 
大工が最終コーナーに差し掛かったリフォームの現場は玄関と下駄箱に取り掛かる。あと3日くらいで完成しそうだが細々材料の搬入が続く。たった一つの材料や金物がないだけでも完成しないので催促が激しくなる。 
 
午前中は材木の午後からはボードの搬入をした。明日からの3連休に入る建材はメーカーに今日中に引き取るしかない。これができないとリフォームの現場は管理できない。建材店が休みに入るのを確認してどこへ行けば人れるかチェックする。 
 
問屋、建材店は週休二日が浸透し土曜日の作業になるときはあらかじめ搬入しないとならない。もちろんメーカーも休みだから金曜には調べておかないとならない。職人は今日のことしか頭にないから明日のことを予測する。 
 
これとこれを使うだろうと予測し発注搬入する。間に合わなければどこへ引き取れば調べる。のんびり待っていたら連休が文字通り休みになってしまう。職人は基本的に日曜しか休まないから遊ばせることになる。 
 
現場管理は職人たちの手配だけでなく材料の搬入まで管理する。次々と別な職人が入って来るから一つの職種で突っかかっていられない。玉突きになって現場が遅れてしまう。CIMG7582


外断熱

今日も新築の現場は外部の通気胴縁をつける。先日できた風除室の屋根の板金を終えた。後は軒裏ができて破風をつけ雨樋をつけて完成だ。外部周りは最初が軒裏、次が外壁となって塗装をして完成する。 
 
とりあえず外壁を張るためには通気の為の胴縁をつけないとならない。外断熱なので外壁材を止める材木が必要だ。これを通気胴縁と呼ぶが外壁を止める為だから結構たくさんつける。 
 
外断熱は柱の外に断熱材を張るから通気胴縁で押さえる。内部から出た湿気を抜くのが通気で結露とかにならないようにする。柱の中に断熱材を入れる充填断熱だと外壁は柱に止める。 
 
充填断熱に比べ外断熱は断熱材を挟むので重い外壁材を止めるのに強力な止め金具を使う。そもそも充填断熱の場合はグラスウールで外断熱は高いウレタンを使う。そして外壁を止めるのにもコストがかかる。 
 
外断熱は手間がかかるしコストアップしてしまう。その代わり気密テープで隙間を埋めるので性能は良くなる。充填断熱は隙間多く施工者のレベルで性能が落ちてしまう。補うために内部に気密シートを張るがそれとて隙間が出やすい。 
 
グラスウールとウレタンは2,3倍と価格の開きが大きい。当社は真壁造りなので壁の空間が小さく外断熱以外はできない。手刻みと言うだけでもコストは高くなりがちで断熱もかかってしまう。そこをいかにしてコストを下げるかがノウハウで日夜研究している。


阿吽の呼吸

昨夜の雨が残って今朝は曇り。午後からは晴れていつもの暑い一日。新築の現場では今日から一人になり応援が来るまで頑張る。来週にも予定しているが来てみないと。 
 
リフォームの方は大工が終盤に来て玄関とか下駄箱にかかる。今回のリフォームでは一番の見どころで大工には腕の見せ所。屋根はできて垂木現しで二重になっている。壁も腰板を貼り上部は漆喰になる。本格和風の定番だろう。 
 
玄関引戸を開けると中には幅50センチの欅の一枚カウンターになる。上がり框も周囲の腰板もカウンターと相まって和風の本格派そのものだ。今回の目玉だ。 
 
今日で大工は3週間になるがまだ2,3日かかりそうだ。リフォームは思ったよりかかる場合が多い。施主様が追加するのと壊してからやり方が変わるからだ。やってみないととはよく言うことだがやり方がの変更は複雑に増えることが多い。 
 
そこをどう言う風に見込むかだが経験しかない。何度も場を踏むと中はどうなっているかわかって来る。それでも増えるケースがほとんどだ。思い切り高く見積もりを出せば良いのだがそのことでキャンセルされるのも痛い。 
 
で、結局相場を慎重に見て他と同じになるように出す。後は追加があまり出ないように祈るのみだ。そこは大工もわかっているからうまく処理してくれる。ベテランの大工としか組めないのはそこの阿吽ができるからだ。


下駄箱

今日も湿っぽくて時折雨が降る。新築の現場は外部の下地と玄関風除室を作った。足場の架け替えをして屋根を葺く。雨が降らなければ軒裏を貼って板貼りになる。 
 
リフォームの現場では内部の壁や出入り口の取り付けをする。玄関のサッシがまだ来ないので外部が決まらない。外壁もほとんどできないので外から見た目は全く完成しそうに見えない。 
 
内部はほぼ順調にいったが玄関部分がまだ決まらない。これが決まらないと外壁もできない。階段も予定ではそのままだったがよくあることで追加で工事する。階段は手すりとかあるので斜めに貼る。これが手間のかかる仕事で二日ほどかかるだろう。 
 
肝心の下駄箱が最後になりそうで作業場で加工するが刃を交換しないとならない。自動カンナ仕上げなので刃が欠けていると綺麗に上がらない。最後にサンダーをかけて完成になる。 
 
カウンターは幅が50センチ長さが2.5m厚さが5センチくらいになる予定だ。欅の一枚もので在庫の梁を挽き割って2枚作った。目の良い方を今回は使う。残りはいずれどこかで使うことがあるかもしれない。 
 
こう言う一枚もののムクは買うと相当な値段になる。普通に既製品の大型の下駄箱くらいは買える値段になる。うん十万になることもある。こだわる方にはヒバとかクリとか好きな樹種を買うこともある。金はかければキリがない。


近隣迷惑

久しぶりに晴れて陽が出て暑い。新築の現場は職人が出入りして大混雑。ユニットバスも設置したし外部も断熱が終わり外壁下地をつける。リフォームの現場は一人休んで少し進行が遅れる。明日からまた雨が降りそうだ。 
 
各種業者が出入りして新築の現場は駐車場がいっぱいになる。大工やユニットバス組み立て、設備、板金、足場と車が7,8台になる。今回の現場は敷地が広く5,6台は楽に停められる。 
 
道路が狭いところや周りがウルサイところだとはみ出しは厳禁だ。お向かいが出入りしにくくなったりしたらすぐクレームになる。場所によってはどうしても大工たちとか毎日停めることになる。 
 
新興の団地とか比較的高級なところは要注意である。一度いきなりパトカーが来て近隣から苦情があるからどけろと言われたことがある。まあお巡りさんも迷惑をかけないように停めろと言うだけだったが。 
 
こちらも看板を上げて仕事をする以上評判に関わる。立派な看板を立てても近隣に怒られるようではダメだろう。それのためではないが近隣の挨拶は欠かせない。お施主様と一緒に回るケースが多い。 CIMG7577