青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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山道

朝からリフォームの現場へ。電気工事が入るので打ち合わせ。それが終わって伐採の現場へ。昼食に戻りその後新築の現場へ。事務所へ戻り図面、見積もりそしてブログを書いて終わり。 
 
気温が下がって山は白くなった。伐採現場へ入るのに今年初の4輪駆動にする。トラックはフロントのホイールを手動でロックする。そしてギアの4駆を選択して初めて4輪駆動車になる。スイッチポンで自動で4駆になるわけではない。 
 
雪が降ると山の中は泥んこ状態になり砂利など入っていない道は滑りやすい。さらにアップダウンもきついところが多い。普通に乗用車では怖くて入っていけない。木こりも荷物が積める軽トラが多い。荷物を積んだ軽トラは泥んこには最強だ。 
 
大型のランクルとかパジェロは嵌ると引っ張ってくれる車がない。人でも押せる軽トラには敵わない。4輪駆動の車を持つと一度は山道にトライしたくなる。急峻な山道を4駆を使いながら入っていくのは一度はやってみたい冒険なのだ。 
 
どのくらいの傾斜でどういう状態の道なら走れるか。一度は試して見たくなるものだ。そしてお決まりのエンコで引っ張ってもらった経験を持つ。私も何度も引っ張ってもらった。トラックは自身の重みがあるから動けなくなる。 
 
半分ほど済んで林道脇には切った丸太が山積みになっている。グラップルで伐り出してフォワーダと呼ばれるローラーのついたトラックで土場まで出す。土場からは製材所などにはグラップルがついた専用の大型トラックが運ぶ。 
 
カラマツと杉の半々を出す予定だ。カラマツや杉は遠目には皆まっすぐに見える。しかし倒してみると微妙に曲がっているものだ。建築用材はまっすぐな部分をわざわざ伐り出す。勿体無いが太くても曲がっている部分は捨てる。 
 
さらに年輪が偏心しているものとか節や腐れが多いものなど全部チェックで捨てられる。捨てると言ってもチップ用にするのだが。建築用材が高いのは選ばれて抜き出されるからだ。言わば良い部分のみを売ることになる。立木で買う場合はその場所とか表面のキズとかをしっかり見ないとチップ材ばかりになってしまう。CIMG6972

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木の売却

ブログはお休みしたが仕事は続いていた。昨日からリフォームの現場が始まり大工が解体した。残材やごみ処理で一日手伝わされる。ごみをトラックに積んで倉庫へ持っていく。新築の現場は基礎屋さんが養生で休み給排水が入る。 
 
大工が刻みも進んで2,3日リフォームに駆り出される。一部屋なのですぐ終わるがストーブの取り付けもあって1週間ほどかかる。リフォームは材料もこまめに配達しないとならない。あれが足りないこれがと現場からは催促が来る。 
 
ごみは原則私の仕事なので積んで帰る。打ち合わせもあるから結構忙しい。リフォームは短期決戦で準備をして取り掛からないとアタフタしてしまう。こだわればさらに忙しくなって材料集めに走り回ることになる。 
 
たかが腰板と言っても樹種にこだわればどこにでもあるとは限らない。在庫が足りなかったりするとてんやわんやの騒ぎになる。まあいつもこんなもんですが。 
 
伐採の現場から境界際の木の確認の電話が来る。他人の木を伐ったりしたら大ごとだ。立木で見た予想と実際は違うものだ。半分近く終わったが予想よりはるかに多い。建築用材は倍近くになりそうだし杉も多そうだ。杉はこれからなのではっきりしないがカラマツは予想より太かった。 
 
建築用材も良材のみ抜き出しても予想を超える。売却金額が増えることだが買う立場になると安く売りたくない。だからと言って大量に在庫したら経費もかかる。杉材も数えたら多くてこちらも建築用材が多そうだ。 
 
売主の立場と買主は違うから今回は両方の悩みを抱える。買う立場の金額からすると売る金額はいかにも安い。普段買う金額とは大違いだ。仕方のないことではあるが、両方を悩むから疲れてしまう。CIMG6935


伐採

コンクリート打設の現場へ行く。アンカーボルト位置と寸法のチェック。事務所へ戻り書類作成と支払い。昼食後伐採の現場へ。倒した丸太の玉切りの指示をする。夕方またコンクリート打設の現場へ。 
 
昼食後自宅近くの伐採現場へ行く。森林組合の担当者もきて玉切り寸法を決める。玉切りは倒した丸太を下から決められた寸法に伐ることを言う。用途により寸法があって倒してから曲がりとか腐れなどを見て決める。 
 
今回は建築用として私が一番良いところを取る。次は合板用に短めに切る。残りはチップ用に玉切りする。およそ16mくらいあるから4mずつだと4番まで取れる。一番玉は良材なので建築用に二番玉は少し落ちるから合板用に三番以下はチップになる。 
 
カラマツがほとんどだが杉も混じっている。50年くらいは経つので太さはそれなりだ。間引きは曲がったのや成長の遅いのを伐るつもりだったが建築用に良いものから伐る。残りが細いものばかりになる。 
 
今日一日でカラマツは30本ほど倒した。用途別に玉切りして積んである。中から良材を抜き出して建築用材とする。芯腐れはなかったが曲がりが多い。建築材としては曲がりは適さない。 
  
昨日よりはだいぶ暖かいが現場に立っていると寒くなる。なのだが少々風邪気味とか調子が悪くても山の空気を吸うと元気が出る。触ったりするので木の匂いが衣服につく。家内に言われるが花粉のシーズンだけは怒られる。CIMG6936

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伐採と植林

昨夜からの冷たい雨が雪になり白くなった。基礎の現場と作業場で打ち合わせ。明日のコンクリート打設に間に合うようにボルト位置を決める。業者と連絡する回数が増えて事務所に張り付く時間が多くなる。 
 
明日からは伐採もあるので山にも行かないとならない。伐採シーズンは寒い時期が多いので見に行くだけでも大変だ。気温は平地に比べ低いのでがっちり着込んで行かないと。伐り出す木の寸法を出さないとならない。 
 
長ものは太い丸太になるからどれにするか決める。似たような寸法が多い中からどれを長くするかだ。同じ年数なのだから同じ太さのはずだが現実はかなり違う。日当たりや風当たりで成長のスピードが違う。 
 
カラマツは材齢50年くらいから中心が腐る芯腐れになるのもある。外観は立派な太い丸太が芯腐れだとがっかりだ。悪いことに芯腐れを起こすような丸太が良い目の丸太が多い。倒して見ないとわからない。 
 
だから山にいる時間が長くなる。もちろん寒いのでがっちり着込まないとならない。1月の寒の頃だと雪もあるので立っているところが溶けて時間の経過でまた凍る。じっと突っ立ていると動けなくなる。 
 
山はカラマツだけでなく杉や赤松もある。どれを伐るか残すか決める。一応全伐してカラマツを植え直そうと思っている。隣の山との境界の杉は残して勝手に生えた赤松は切る予定だ。そのほかにも広葉樹も何本かあったような気がするのでそれらも整理する。 
 
春に植えるとまた50年くらいかかるが孫の代でないと伐れない。その頃まで所有しているかどうかわからないが国土保全の観点からは必要なことだろう。ただの裸山にはしたくない。手入れもできるうちはやるつもりでいる。


引退

本格的な冬のような寒い一日。昨日は午前中は打ち合わせで午後はいつも通りの温泉へ。今日も冷え込みは続きほぼ一日図面描き。寒いとワンコの散歩もお休みがちでワンコ共々調子が出ない。 
 
ジンバブエの大統領が93歳で現役だと。そこまでいかなくとも隣の県では32年続いた町長が選挙で敗れた。生涯100年時代が到来して高齢者も現役生活が長くなる。自営とか民間であれば個人の自由だが選挙をくぐる公職では困ったことになる。 
 
事務所にこもる時間が増えて調子が悪い。それもあって散歩をせっせとやっている。気まぐれに付き合うワンコもいい迷惑だが体調を整えるのは大事なことだ。長く現役を続けるには一に気力、二に体力だ。全て体調が影響する。 
 
自営の場合はやり方はもちろん行く末まで自分で決める。潰れない限りいつまでもできるが間違えると倒産する。自分が文無しになるのはもちろん家族も悲惨な結果になる。そんなにリスクを負っても好きな道なので必死で頑張っている。 
  
残業が月170時間の医師ほどでなくとも早朝から深夜でも事実上営業をする。電話が来ればいつでも営業時間なのだ。土日は接客が多いし平日は現場が進むから休むことはない。チラチラと昼寝ぐらいしかできない。 
 
好きな道とは言え嫌になることもないではない。それでも継続できるのは一つは借金の存在だ。返すために必死で働かないとならない。生活費よりも借金を優先する。もうかれこれ20年以上続いている。これさえなければ引退できるのだがと思うこともある。