青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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薪ストーブ

雨の中、地盤調査の立会い。その後作業場で大工と打ち合わせ。昼食後板金屋へ行きシャッター修理のトタンを引き取る。現場へ届け事務所で瑕疵担保保険の打ち合わせ。少し早めに終了し自宅の薪割りをする。 
 
刻みに入ると材木の切れ端が大量に出る。2トン車なら2台は軽く出る。現場に入ってもまた出てくる。手刻みは材木の切れ端はこちらで処理する。薪ストーブ付きならそのまま差し上げる。 
 
杉が大部分だが大黒などの切れ端も出る。乾燥していて理想的なのだが割るのが大変だ。割ると言うよりチェンソーで切ると言った方が近い。ケヤキとか硬い木だとマサカリが跳ね返される。 
 
ハンマーと楔を打ち込んで割るのだがなかなか大変だ。乾燥した広葉樹は一発でパカーンといかない。生なら簡単に割れる。松杉の針葉樹なら乾燥していても簡単だが火持ちが悪い。 
 
薪ストーブメーカーの中には針葉樹は燃やすなと言うところもある。急激に温度が上がる杉などは鋳物ストーブには良くないのだろう。乾燥さえ完全なら大丈夫というストーブメーカーもある。 
 
今回はネスターマーチンと言うメーカーで針葉樹OKだ。山も所有する施主様なので自分のところから出たものも燃やしたい。そうなると広葉樹はそう出てこない。そこを基準にしてこのメーカーを選んだ。


境界

今日は祭日、なのに朝から現場で境界の立会い。隣地同士で集まって決めるのだが第三者として私が立ち会う。何事もなくすんなり終わって明日の地盤調査へと続く。午後から作業場で確認作業やらゴミのマキをを積む。 
 
古いところとか郊外の田舎の方では境界石がないところもある。そうなると接する土地所有者が集まって決める。もちろん近所だから顔見知りなのだが言いにくい場合がある。後で言った言わないと揉めないように他人である私が立ち会う。 
 
今回はすんなり決まって何も問題がなかった。後で施主様に聞いたら古くは結構揉めたりしたと言う。農家が多いと土地の問題は大きな関心事になる。農地が減った減らないは収穫に影響する。 
 
今回もお隣がもう少し右だ左だと少しばかりの主張があった。自分の親から相続して経緯も知っている。お互いに自分に都合よく記憶しているものだ。その場合でも多少は妥協する姿勢がないと大事になる。今回はお施主様がかなり譲歩したいように思う。 
 
作業場ではいつものメンバーが加工中だが半分くらいまできた。残りは柱など縦の刻みに入る。全部刻めば仕上げのサンダーかけになる。外壁の板もこちらで加工するので人数を増やして作業する。上棟まで1か月半、これから少しずつピッチを上げていく。 
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地盤調査

午前中はお施主様と打合せ、午後から作業場。建物の解体が済んで次は地盤調査になる。地盤調査は基礎の仕様を決める大事な作業になる。同一敷地で同じところに立つ場合は解体後でないと調査ができない。 
 
地盤調査は7mくらいまでの地下の地層を調べる。地質とか抵抗値などが大体わかる。特に5mくらいまでが重要で圧密沈下などがないように調査する。付近の状況でもかなり予測ができる場合もあるが正確ではない。 
 
建てる位置の地下を調べるのは重要なことだ。平成21年から瑕疵担保保険で地盤調査は必須の項目に成った。これがないと保険には入れない。 
  
それ以前は付近の状況で危ないところだけ調査をした。解体などで4,50年前の建物に基礎に鉄筋のないものやベース無しなどひどい基礎工事がままあった。その割には大きく傾いたり何か問題があるように見えなかった。 
 
薄いベニアやトタン張りの軽い家が多かったのもある。今は重い窯業系サイディングが増えて家自体が重い。総二階も増えて外周周りにかなりの負担がかかる。地震などへの対応には不利なのでベタ基礎などが普及した。 
 
何をやるにも基本的には地盤の詳細が必要だ。改良工事をやるにも地層や抵抗値がわからないと工事仕様が決まらない。調査ありきで全て決まる。


位置出し

午前中先日解体の終わった現場で位置出し。建物位置を出してレベルを測って基準になる高さを決める。これで建物の位置と基礎高さを出す。後ろ側の土留めの高さも自動的に決めることになる。 
 
位置出しは確認申請にも必要なのでほぼ決まっている。高さも決まっているのだが基礎工事の際の残土量に影響する。高く取ると残土は減るし低くすると増える。残土は処分するにも運搬するにも経費がかかるからできれば出したくない。 
 
その量は地盤の高さにかなり影響される。位置出しが済んで地盤調査の結果待ちになる。今月中には地鎮祭も終えて基礎工事の事前準備完了になる。 
 
作業場では刻みが進行中だが二階床現しなので4寸角の根太が仕上げ材になる。普通だと天井があって見えないのだが今回は全て見える。節のない材料になるので選んで使うことになる。短い部材もあるので拾い出しして集めて作る。 
 
二階天井も屋根の勾配がそのまま見えてくるので配線などが見えてしまう。これがこういう家の難しいところで慣れないと相当な苦労がある。電気工事業社と打ち合わせが必要でいつも苦労する。配線距離も長くなりがちで高くつく。 
 
電気配線と言えば昔風のガイシ配線と言うのもある。これは瀬戸物でできたガイシをつなげて配線するやり方だが相当難しい。触れるようなところだと傷をつけて漏電する。配線工事が面倒で手間がかかるのでやったことはない。
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建物位置

土曜日は打合せで遅くなり日曜は所用で不在だった。で、今日の休日は朝から仕事になった。午前中は作業場で大工と打合せたり製材所へ行った。午後は事務所へ戻り図面作成。明日は解体の終わった現場の測量を予定している。測量たって別に本格的なものではなく建物位置を出すだけだが。 
 
来月から基礎を予定しているので建物位置を決めたい。もちろん確認申請には記載してあるが現実的に決めたい。大掛かりには動かすことはできないが多少は可能だ。建物の後ろに土留めを予定しているので先に完成する。その後基礎になる。 
 
建物位置を出すのは結構難しい。市街地で狭い敷地は楽だが広いとどのくらい離せばいいのか迷う。広すぎても無駄な気がするし狭いと建物が引き立たない。バランスと言うものがある。今回は3m以上離すが広い敷地の場合は結構狭く感じる。 
 
後ろ側なので総二階になる。だから建物が迫ってくるような気がする。現実的には軒の出から1m以上は欲しい。3尺(90センチ)の出だと1.9mになる。これが落雪などを考えた最低距離になる。少し余裕を見れば3mくらいになってしまう。 
 
建物位置は後から変更できるものではないので重要だ。しかし現実的には設計の段階で決められるしそれほど重要なこととは思われていない。隣とのトラブルの元にもなり兼ねないのでよく考えなければならないことだ。今回はほぼ前の住宅に重なる形になるのでわかりやすかった。
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