青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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青森県産材でエコな家つくり

秋晴れの1日、午前中は省エネのポイントの申請書類作りにかかる。こう言うのがすごい不得意なのです。
昔から書き間違いとかウッカリが多くて苦労するのです。事務仕事には向かないのでしょう。
面倒臭いのがあって逃げ腰なので間違いが増えます。得意なことだとすごく細かいところまで気配りできるのですが。
午後は図面や書類作成など。ほとんど事務所で業者の来訪も少ない。

夕方『青森県産材でエコな家つくり』の担当者が見える。今まで5回発行されていて今回から担当が変わる。
やり方や本の体裁など変わらない。3月頃の発行を目指しこれから編集作業に入る。
5年前に始まったこの企画だが2,3年はあまり反応もなかった。昨年あたりから本を読んだという方が出てくる。
今年は5,6人は当社を知るキッカケになっている。こちらを知ってもらうのがスタートだ。

逆に自分だけで本を作ったり広告を作ってもどれほど効果があるか。最初は相乗りの企画はどうかと思った。
しかし逆にライバルたちと一緒のほうが信頼度が上がる。施主にすれば選びたいと言うのがあるからだ。
一社だけで押されても客は迷惑がる。何社か一緒で非力な業者には他社が逆に信頼度を高めている。
さして地域材なんて知らない方が興味を持つキッカケになっている。ただ数が少ないのでどれほどの方に普及、啓蒙になっているか。


LVLと集成材

午前中は現場の下見。片付けものや図面で午前中かかる。
省エネポイントと言うのがあって11月で終了する。来月からリフォームがあるので対象工事があって申請する。
まずは必要書類を揃えてチェック。週末に行く予定なので準備する。
断熱や耐震の工事をすると金額に応じポイントが付与される。何度もあった住宅ポイントの一環でやり方も同じだ。

午後からLVLの講習会に出席する。近くに県内最大のLVL工場ができて普及を狙っている。
無垢材しか頭にない私はLVLと集成材が同じものと思っていた。ところが作り方は似ていても別物なのだ。
厚さが3センチ位の板を貼りわせるのが集成材で2,3ミリの薄い板を張るのがLVLだ。
できた製品を見るとLVLの方が重く工業製品に近い。集成材は無垢材を貼りわせた材木という感じだ。

使用法にも違いがあってLVLが自由度が高くてプラスチックみたいな使い方ができる。集成材は無垢材の代用品みたいな感じか。
集成材は木材の感覚が残るがLVLは木を固めた加工品に近い。持ってみるとLVLは重くて木の感じがしない。
元は同じでも使用法も特徴も違う。将来性はLVLだろうが鉄骨の代用品みたいな使い方もできる。
大規模建築や大きなスパンを飛ばす建物には普及するだろう。私的には少し違和感があるがね。


ここ10年

やっと秋晴れの良い天気になる。今朝は家内が東京へ所用なので早く起きて送る。
一番の新幹線なので6時半前に駅へ着いた。新しい道路が開通したので所用25分ほどかかる。
以前は多分30分以上かかった筈だ。事務所下の4車線道路で信号も少なく空いていたので早かった。
駅は郊外にあるために時間がかかるのが難点だった。4車線道路が延伸されるとさらに早くなる。

いつも土日になると公務員の娘が食事に来る。手伝うわけでなく文字通り食いに来るだけだ。
隣の息子たちは忙しいのもあって食事が別になった。孫と一緒にできなくてすごく寂しい思いをしている。
まあ日中は時々遠征してきてお菓子や果物を食って帰る。孫は理屈抜きで可愛い。
こちらに来ると何をやっていても孫の相手になってしまう。それは家内も同じで弄られると困るものを隠す。

仕事も含めここ10年くらいは激変の繰り返しだった。あっという間に結婚して子供ができる。
仕事も展示場やいろいろ資金のかかることが多く苦労した。仕事も減って少し落ち着いてきた。
もちろん引退とか毛頭考えていないので必死で仕事を探している。余裕なんか少しもない。
業界は繁盛するところと厳しいところに分かれて先が読めなくなった。当社も楽ではないので来年に向け仕事を確保しないとならない。


来春の予定

久しぶりの太陽が出てこれまた久しぶりで暑い。溜まった湿気を出すために展示場を解放する。
事務所も窓全開で気持ちが良い。朝一で現場へ見積もりを届け打ち合わせ。
昨年リフォームしたところで庭を人工芝を張りたいとのこと。本物の芝はすぐ雑草だらけになる。
垣根代わりのマサキが枝が折れたので撤去して柵をする。作業場に転がっている土台用の栗を立てる。

午後はまた図面の続き。とりあえず2箇所が具体的に進んでいるので急ぐ。
他もあるのだが後回しになる。一度に何箇所もできない性分なので出来次第ってことだ。
今年は新築があまりないので細々と稼ぐことになる。その分来春には一度に重なる。
大工の手配が一番重要なので一組には声をかけてある。半年後なのでまあ仮予約って感じだろう。
その時にならないと当てにならないのが職人なので気長にあまり生真面目に考えない。
肝心の息子と組む大工が来年はどうなるか危ないくらいだ。そちらも手配しながら予備を探しておかないと。
時間もあるので慌てなくてもどうにかなると思うがね。


新築の将来

しつこい雨が今日も続く。朝早く現場へ寄ったがもちろん雨で入れない。
チラッと見ただけで戻る。業者が来て伐採の打ち合わせ。
午後は事務所で図面作成。あまり動きのない1日になった。

大工たちと話していると仲間の大工が元請けできなくなったと。住宅会社や設計事務所が調子いいのか。
お任せの仕事が減っているのは大工工務店には逆風だ。サラリーマンが建てるとローンを組むのが普通だ。
床屋さんとか職人さんはローンを組むのを嫌う。審査が通らないとかもあるが一般に借金をしたがらない。
決まった収入がなく将来も不安があるからだろう。で、現金で建てるような方は大工工務店が多い。

大工工務店の仕事が減っているのはこう言う方々が建てなくなったからだ。施主の年齢的なものとか不景気とか。
サラリーマンの節約志向と違って職人さんはもっと節約をする。病気になってもある程度の保証があるサラリーマンとは違う。
傾向としてはサラリーマンが増えて職人は減っている。大工工務店の将来は厳しいと私は思う。
職人不足とは言うもののなり手がいない。将来的に変わらないからローンを組めるサラリーマンしか家を建てれない。