青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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お任せコース

今日も台風崩れの雨で1日中降り続く。現場も行けず事務所にこもりっきり。
午後から業者が来て図面を渡す。2,3件見積もりが溜まったので急がなくては。
設計中の物件があって同じ現場をずっと続けている。いつも一つの現場にかかると他ができない。
あっちをホイ、こっちを片付けなんて芸当ができない。要領が悪いだけなのだが一つのことしかできない。

今週は見積もりがあるので業者と打ち合わせが続いた。仕事を頼もうと思った大工が急に忙しくなった。
8月頃は暇だという事だったが今月に入り急にやる事になったらしい。仕事がないので他所の仕事を取ったら自分のが決まったと言う事だろう。
こう言うのは新築にはよくある事で来年にする予定が急に事情ができたとかだ。結構施主は簡単に時期を考える。
業者側にすれば急に決まっても最低半年くらいは予定が立たない。下受けの業者の予定もあるし確認や官公庁の申請もある。

サラリーマンならほとんどローンを組む。最低2,3ヶ月かかるので確認申請とか入ると半年になる。
ところが年配者とかサラリーマン以外の方は自己資金だけが多い。ローンを組めない方とい言っても良い。
この方々はいつでも準備OKなのでやる気になれば明日からでもとなる。ほとんど大工に頼むからいきなりの仕事が多くなる。
予算的にも少なくデザインがあれがと言う事もない。いわゆる職人向きのお任せコースというやつで昔多かったタイプだ。


打ち出の小槌

多分夏以降で一番気温が低い1日になった。長袖どころか上着がないと寒い。
台風の影響で降り続く雨も原因だろう。不思議なもので電話も鳴らない、来客0、外に出る用事もない1日になった。
図面作成はおかげで進んだが現場へ行きたくてもいけない。図面は現場のイメージが鮮明でないと湧かない。
しかも現場は文字通り森の中の一軒家になる。伐採中とあって見たくなる訳です。

先週まで長い文章ばかりだったが今週は日記が増える。先月まで物件の進行が遅く暇が多かった。
それがお盆休みを開けたら劇的に変わった。つまづいていた現場や尻すぼみ状態だったのまで一斉に電話が鳴る。
一年を通せば平均して仕事が来ることはない。何ヶ月かスランプがあっていきなり引きずり回されるような日が続く。
仕事をいただいて引きずり回すはないが、とにかく波はある。バイオリズムはだいたい3から4ヶ月置きくらいにある。

昔からおまじないの類は信じない方だが、バイオリズムだけは信じる。特に自営になってから強く思うようになった。
ぶっちゃけ自営では調子が悪いのは金がないことを意味する。つまり資金繰りのバイオリズムと言うことになる。
預金があるとか親の相続があるとかそんな類の小槌などとうの昔に無くなっている。となるとバイオリズムは打ち出の小槌のミニ版が出ることだ。
その嬉しさは金に苦労した者には一瞬踊り上がる心境なのだ。一瞬と言うところが少し情けないが。


展示場

今朝は早くから税務署が来た。昨日から連絡はもらっていました。
業者の取引状況を見せろと言うことです。こちらは何もないのですが業者が何か問題でもあるのでしょう。
セールスなどの業者も来るしさらには通りがかりの方が展示場を見たいと。午後改めて来てもらっていろいろ話を伺いました。
結局午後はそれで終わり。忙しくて図面も描けないし捗りません。

展示場を見に来たのは近くの方でいつも散歩で見ていたようです。たまたま今朝は空気を入れ替えようと玄関などを開け放していました。
年に2,3人は通りがかかりで寄る方がいます。仕事に直結と言うことはなかったのですが身内に建てたい方がいるとかそんな話です。
積極的な営業には結びつかないでしょうがいろいろ広めることにはなるでしょう。何かの時に話題になれば良いかなと思っています。

年々難しくなる手刻みですが理解している方もなく知られていません。真壁の家も少なくなって見ることができなくなるでしょう。
他所の住宅会社などのような建て売りに近い展示場ではなく純粋に見せる目的で建てました。それもなるべく流行に流されにくいようにと思い古臭く建てています。
建った直後より何十年かして面白がって見てもらえたらと考えたのです。普通の住宅をイメージして見ても参考にはならないでしょう。
数は少なくともこういう昔風の家を好む方はいます。今後も減るどころか増える傾向があるなと思っています。


オリジナル

午前中は打ち合わせ、午後から現場へ。市街化調整区域にあるので開発申請が必要になります。
建物図面と配置図が必要なので建物の設計が先です。現在山林なので伐採中で整地が済んだら開始です。
赤松の伐採中で甘い匂いが漂います。まきストーブ予定なのですが赤松は脂分が多くできれば敬遠です。
乾燥さえしてれば問題無いという人もいますがね。脂やタールが出て煙突の内部で燃えたりタール分が出てきます。

昨日までU18ワールドカップをTV観戦しましたが、惜しくもアメリカに敗れました。一度勝ったので油断があったのかツキがなかったか。
実力は十分に対抗してると思いますが、少し緊張があったかもしれません。まあ高校生ですからあんなもんでしょう。
清宮選手とかオコエ選手はプロ並みに注目されて大変だったでしょうね。上手くいっても悪くても注目されるのはプレッシャーになります。
本当に実力があるので良いのですが。並みの選手なら相当プレッシャーでしょう。

オリンピックのマークはどうなったんでしょうか。辞退と言うのもわかりにくいしあっさり認める方もどうかと思いますが。
他と似ていないと言うのも難しいと思うがどうしたって記憶に残ったりすることもある。比べられないですが私などもかなり真似したりします。
本当はいけないのでしょうが全く別な素材とかデザインと言っても無理があります。ある程度似たのが出るのは仕方ないと思う。
建築デザインには登録制度とかないので普通に皆真似していると思う。建物全体でオリジナルと思っているのです、私的には。


設計の世界—–家族のために

忙しなく流れる時間の中で、ホッと息を継ぐ空間作り….当社の目指す手刻み住宅です。かっては縁側や土間空間が近隣とのつながりや家族との対話に生かされてきました。そのような昔の家にあったような子供達の走る音、吹き抜けから見える二階の様子、笑う子供の声が聞こえるような…..近頃少なくなった家つくりだ。

昔の木造住宅の持つオープンで人の気配が感じられる家は、プライバシー重視で閉鎖的な空間とは大きく違う。家族の気配は心までオープンにして子供の成長に大きく影響する。子供達にとって社会に出るまでの心の発達場所であり、豊かな人間性や感受性を育てる場所です。

室内にいながら外の緑を感じ風を感じ光を感じ鳥のさえずりを聞く….小さなことですが自然との触れ合いが日々の生活を豊かにしてくれる。無垢材や自然素材は工業製品と違って傷つきやすく汚れやすくても、子供達に物を大切にする心を植え付けてくれる。CIMG0917

良い家の条件はメンテナンスフリーや部屋数ではありません。家族が心を育む大切な空間であるべきだ。どのように家族と関わるのかどのようなシーンを思い描くのかそれを知ることが大事だ。

まるでパズルの組み替えのように間取りを決め、会って半年もしないで着工する。1,2度しか会っていない営業マンと間取りを決めてアッと言う間に完成するような家つくりで良いのだろうか。家族の生き方や住まい方の可能性も検討せず一律の家つくりでないやり方もあるはずだ。

時間をかけて考えて話し合って夢を語り家族の可能性を探るべきだ。家族が1000あれば1000の異なった生活があり夢や可能性は無限にある。その夢を時間をかけて設計して部屋の大きさ、間取り、構成を決めるべきだ。CIMG1182

手刻みはコストカット第一の家つくりと違って施主の希望に添える自由度がある。どのような間取りであって大きな空間であっても太い柱や梁で構成できる。在来工法はツーバイフォーやプレカットより柔軟に大空間を作れる。

プレカットは小さな部屋数の多い住宅には有効なコストの安い方法だ。大きな梁や大黒柱のある家は大空間を作るだけでなく、将来のリフォームの可能性も広げる。当社が太い柱や梁にこだわるのは空間つくりの柔軟性や無垢材による自然素材住宅の構築に有利と思うからだ。

効率第一の営業マンのいる会社では間取りも小さく数が多い方がコストが下がる。プレカットはそのために開発された物であり言わば組み立てキットのような物だ。そこには施主のこだわりや家族との交流空間の入り込む余地はない。CIMG1148

一軒一軒の家や建物によって街や周辺環境が作られている。塀で隔離された町並みは閉鎖的で近隣コミュニケーションは生まれにくい。それが緑の生垣や植木が多い家が増えると周辺環境はグッと良くなり美しい町並みが出来上がる。

豊かな環境は豊かな感受性や心を育み近隣との広がりで快適な住環境を生むことになる。さらに当社は地元材を使って先祖との関わり持って欲しいと思っている。決してコストカットだけのためでなく精神的なつながりを持った自然素材住宅を作っていきたいと思っている。CIMG3193