青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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設計の世界—–どこで建てる

『そろそろ家を持ちたい』『建売それともハウスメーカー?』『マンションにするか一戸建て?』
家を考え始めた時、多くの方はモデルハウス巡りが多いようだ。ホームページであれこれ調べたりも今は普通になった。これが初めて何千万もする家の買い方のパターンだ。

何も準備や知識もなく展示場へ行くと『営業マンの感じがよくて、親身になって話を聞いてくれる』『どこに頼んでも似たようなもの』『宣伝もしているし聞いたことがある会社だから』『有名な会社だからでたらめな筈がない』。こんな感じで何ヶ月かで契約してしまうなんてのも多そうだ。

実際に展示場に行くとモダンで流行りの現代風の外観、オプションたっぷりの最新設備、豪華な風格のある和風など今より格段に便利で良い暮らしができそうな感じがする。インテリアコーディネーターがレイアウトしたモダンな家具やインテリア小物、高そうな照明器具はすべてオプションにおしゃれな暮らしができそうに思える。100_0989

しかしその前にやるべきことがある。住まいについて考え、調べ、時間をかけることだ。新しい家で自分たちがどんな暮らしをしたいか、家族でそう言う風に暮らしたいのか自問自答するべきです。次に家つくりにはどんな選択肢があるか調べないとなりません。ホームページとかネットで情報収集してください。

時間がかかる家つくりは十分に時間をかけることが大事だ。一生ローンを払い続けるのに準備期間何ヶ月かで、契約してからは3ヶ月で完成、どこかおかしくないでしょうか。時間をかけて調べたり衝動買いはできるだけ避けたいものだ。それには十分な時間をかけるべきです。

とりあえず家族で住宅雑誌などを見ながら相談をしてみてください。
1.どんな暮らしがしたいのかを書き出す。食事はどんな風にしたいか。リビングの椅子はソファか座のスタイルか。リビングは食堂と繋げるのか。リビングは和室と繋げるのか。床は無垢材か。収納は多めか。………..。希望の生活や好きな素材、生活スタイルなど好みと習慣をまとめていきます。100_0923

2.雑誌などから好きな住宅、インテリア、レストラン、ホテルなどの写真や例をあげていきます。そっくり真似はできないにしても好きなのは何かが見つかります。そして思いついたポイントをデザインのエッセンスとして取り入れるのも方法です。

3.住宅関連の情報、資料を集めて手掛かりにする。書店などで住宅雑誌や書籍を選んで数冊読んでみてください。自社の工法や住宅を売らんがための本や他社の非難をするものなど色々検討してみるべきです。

4.そうして家つくりに可能な選択肢を知ることが大事です。展示場だけでなく色々な建て方を比較検討し自分には何が向いているか知るべきです。100_1049

そんなに難しく考えなくても普段何げなく見ているものの中から思い出してください。レストランに入った時にグルっと見廻し仕上げのことや明るさや庭が眺められるのが気に入ったとか注意するだけです。心地よさの分析をしてみてください。

そして何社か検討し展示場やメールなどで打ち合わせたり絞っていきます。そこで肝心なことは自分たちの希望を取り入れてくれるの業者を探すことです。営業マンがいる会社はほとんどが決められたプランを提案する。オーダーを言っても各社の仕様から選ぶので金額がその都度跳ね上がっていく。扱う素材や工法以外に自然素材とかシックハウス対策などはあまり重視していない。

工務店は地域の木で建てるとか長持ちする家は得意とする。一般的に建てる工事のノウハウはあってもデザインのクオリティやシックハウスの知識が不足する。設計の専門家のような空間の美しさ、建築としての完成度、緻密に考え抜かれたプラン、センスなどは劣ります。100_0939

当社は住宅の設計に30年以上の経験と管理技術を持った建築士がいます。長年のノウハウは地域材の手刻みの家つくりには必ずやご満足いただけます。最新の技術や工法を取り入れた古民家のような家つくりが可能です。

さらに作業場を持ち自社大工を置いて手刻みの技術は十分な経験を持っています。天然乾燥した柱や梁材の在庫はもちろん大黒柱や曲がりも選ぶことができます。良い設計家はそれを可能にする技術と在庫がなくてはできません。さらに経験があれば鬼に金棒です。


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昨日は法事があり朝晩しか仕事ができません。今週は週末にもう一つあって時間が取られます。
家内も今週は葬儀が二つもあるという忙しさです。親世代が80代後半以降になって親戚知り合いに不幸ごとが増えていいきます。
私は家内ともども親が早くに亡くなったので来ていただいた方の葬儀が続くのです。
法事も簡略化されてお寺に行ってホテルで昼食というパターンが多いようです。

昨日は不在だったのに業者の方が売り込みに二社もきました。色々競争も激しくなったのかもしれません。
二社ともブログを読んでいるのですね。HPの作り替え以降ページビューが増えていますが業者もかなりいるのです。
半分は業界関係かなと思っているのですが営業に使われることは予想していませんでした。下調査は営業の基本ですからね。
そういう意味では当社の全てをさらけ出しているようなものですから調べるのは簡単です。

HPもプロに依頼すれば大手との違いも無くなります。あくまで見た目だけすがね。
中身は熱心に更新するとか当社のようにブログを書くとかしなければなりません。熱意がなければ見てもらえません。
SEOなどとクリック数を上げる方法を使ったり検索にヒットするようにすることも可能です。本来は自社で建ててくれる客を探すのが目的です。
数が増えた分遠くの方とか業者が増えるのは少し違ってきます。誰にでも読んでもらえることが目的なら良いんですがね。読んでもらってありがたいことではありますがね。


設計の世界—–建築家

建築家と呼ばれる設計の専門家がいる。一般的にはハウスメーカーなどの設計担当や営業がプランをまとめる例が多い。住宅専門の建築家もいるがビルや店舗などに多い。

建築家に依頼するメリットはプロの知識と知恵と経験をアドバイスできるところだろう。家つくりと言う一大プロジェクトでは自分たちだけでこれから始まる家つくりに立ち向かわなければならない。

業者が見えない部分はコストを下げてとか自分たちに本当に向いたプランかとか提示された予算は本当に適正化とか全て自分で判断しないとならない。IMG_2130

建築家と言う建主の代理人がいれば、業者に建主の代わりに確認したりデータやサンプルを証明してもらったりできる。プロの立場で建主に代わり発言力を発揮してアドバイスしてくれる。

建築家との家つくりは標準仕様、企画プランはない。必要なもの、不必要なものを自分たちの生活に合わせ取捨選択します。予算が少ないなら安くてもいい材料を探したりする。コストをかけるべき部分は充実させ予算を独自に割り振りすることができる。

これが出来合いの建売住宅やメーカーの企画プランだと、アレンジできると言ってもメーカーの契約の商品や材料からしか選べない。建築家の場合は基本的に自由な変更とそれに伴う見積もりをすることができる。CIMG3564

簡単に言うと建築家の作る住宅は完全なオリジナル住宅で、建主の希望に沿った建物が同程度のコストとクオリティの高いものができると言える。予算も含め真に建主の側に立った家つくりが主導できる。

住宅メーカーなどの設計者は提案やアイディアを提示するよりユーザーと同じ視点で設計をしている。『いかに自社に効率よく成績を上げる』『利益を確保するか』『自社の商品を組み合わせる』などが主で『建主ごとの形が違う、一つの空間や工法を提供する』ことはできない。

当社で木造に経験を積んだ一級建築士が設計監理をしている。工務店形式をとりながら建築士が主導し経営まで行っている。ただ建てることが目的の工務店とは一線を画している。

しかしながら建築家は通常設計監理しかできないので、自分で丸太の選定や材木の選定を行わない。あくまで工務店の仕事の範疇はできない場合がある。木にこだわった家つくりには木の選定は必須で仕上がりを大きく左右する。CIMG3570

工務店は在来の伝統ある工法を駆使し耐久性や耐震性に金物や合板に頼らない技術を持っている。そういう分野が近年職人不足や技術の低下で廃れてきた。当社はそう言う伝統の家つくりを通して技術を生かした家つくりをしている。

近年耐震性とか省エネ性が重視されて長期優良住宅とか低炭素住宅、スマートハウスなど新しい住まいつくりが増えている。目新しさに目を奪われてつい健康素材とか構造材などに低コストのものが使われる例もある。

使いやすく長持ちのする家つくりは素材の丸太から始まる。伝統の技術に新しい金物や断熱材で現代の基準をクリアした家をつくっている。単に表面的な自然素材ではなく本物の木を使った家つくりができる。

建築家の良いところと工務店の良いところを取り入れ建主優先の木の家を作ることができる。伝統的な技術だけでなく最新の技術を常に取り入れ基準を上回る家を建てることが可能だ。CIMG3385


職人の世界—–新人

スポーツの世界では16歳の高校生が活躍している。今までの日本人の概念に当てはまらない新人類のようだ。見た目も含め潜在能力が素晴らしいとか地方に住んでいる者は見たこともないタイプだ。あまりにずば抜けているので競争しようにも歯が立たない。

華やかな世界とは違い建築の世界では新人がまったく希少動物の世界になった。私の同期などは職人がいっぱいいて地元では働くのが普通だった。中には出稼ぎで都会に行ったのもいたが戻って来たのが多い。

銀行などが発行する地方の経済情報誌には建築関係は横ばいとある。住宅着工数も前年より回復し悪くないような書き方だ。景気なんて一年くらいで劇的に変わるものではないから違いをどうのこうのは難しい。CIMG3859

同業などの動きを見ると昨年より下がっているのが多い。どこかが伸びるか新規があったと言うことだ。昨年末から何社か開業したから増えた分既存が厳しい。下職の業者の情報もそんな傾向がある。

元請けの住宅会社から見れば売り上げが減るのだが職人には同じことだ。新規の会社が出れば今までと同じだ。新規の出店であるから下職は新しく募集する。遠くから連れて来る訳ではないから地元から採用する。

普通新規の下職を探すときは自分で見つけるか業者の紹介が殆どだ。建材店やメーカー、他の下職などだが最初は見積もりをさせる。その金額が元請けの指値だから相当厳しい。なんやかんやとまとめて折り合いをつけて決まる。

外部から来た会社とフランチャイズの会社はその折り合いがないに等しい。自分の指値でなければ決まらないから次々と業者を探す。いつかその値段でやる業者が出るまで続く。結局受ける業者が登場する。CIMG3821

こうやって相場が形成され下がる原因になる。コストを削るのだから指定材料は無理として手間賃しかない。職人は現場がないときは無給だから安くても続くと同じことだ。大手の業者は安いが空きが無いことを条件に持ち出す。

手間賃を下げると言ってもベテランは無理なので素人に近い手元と呼ばれるアルバイトを見つけてくる。まともな職人は一人であとは農業とか素人を集める。本業が忙しくなると抜けるので安定しない。

職人たちが働くところは零細業者が殆どだ。常に仕事が切れるのとの戦いなので新人を採用して育てるのが難しくなる。だから後継者の息子以外に新人が入って来ない。ベテランが辞めても補充もできない。

ところが大手の住宅会社は自前の養成機関があったり半社員契約にして収入を安定させる。現実には少しベテランになると独立を促し自社のアルバイト要員にしたりする。ともあれ職人は今では大手の社員になる感覚でしか集められない。CIMG3861

地方の零細業者は新人も雇えないしベテランは減っていく。仕事も大手に入らない限り安定しない。これから地方で職人の養成が非常に難しくなる。大工の例ではアルバイトから入るプレカット専門が増えた。

地方に住む若者で派遣とかアルバイトで働く者は多い。中には職人の子弟もいるが継ぐのを親である職人が望まない。低収入から低学歴でまともな職に就けない。親の仕事を手伝ったりするのもいるが続かない。

しかし世の中は変わっていく。低収入は兎も角やりがいとか向き不向きで職人になりたがるのも出てきた。地方に住めば一部を除き低収入は普通だしそれなりに食う道はある。同じ働くなら自分の好きな仕事をしたいとなる。

都会では職人の道は比較的簡単でそれなりの収入になる。人手不足は都会だけのことで仕事はいくらでもある。地方ではありえないような若者が職人を志向する。サラリーマンでも将来を約束されるのはほんの一部だ。

現場では中国人とかパキスタン人とか各種様々な人が働く。移民政策が変われば大量に流れ込むかもしれない。少なくとも都会はそう言う方向に向かいそうだ。地方では減り続ける職人がどう言う方向に向かうかまだ読めない。

住宅の現場は今でも60代が頑張っている。彼らとてあと何年もできないからその後は素人に近いアルバイトで間に合わせるのだろうか。それとも極端に省力化した工法が出てくるのだろうか。CIMG3838


花火大会

お盆休みでしばらくお休みした。日記も久しぶりになる。
休み中は何をするでなく孫と遊んだり墓参りに行ったり。休みとは言っても事務所へ行くのが多かったが今回はずっと自宅。
お盆中は気温も低く連日高校野球をテレビ観戦。仕事が忙しい時は見たことも無かったが見るとそれなりに面白い。
地方別の予選も選手が必ずしも出身とは限らないから意味がない。それでも事前知識があればそれなりに別な面白さがある。

毎年お盆明けに花火大会がある。見たことも無かったが事務所の上で観れるのは知っていた。
公園は一番高いところへあがるとちょうど花火が見える。ご近所の方から聞いていたが見たことがなかった。
久しぶりに家内と見物に行き事務所へ車を置いて歩く。駐車場へ行くと何と車が2,3台止まっている。
公園の駐車場が5,6台しか入れないのでこちらに止めるのだろう。そう言えば何年か前に駐車場にゴミが散乱していたことがあった。

ちょうど花火大会の翌日で勝手に止めて捨てて行ったらしい。だからここに車を置いて花火を見に行くのは知っていた。
別に止めるは構わないがゴミは困る。昨日も止めてあったがゴミはなかった。
公園の階段を上がって上の広場には100人はいる。こんなに公園に人が集まったのは見たことがない。
なるほど混雑もなく椅子を持ち込んでビール片手に花火観戦は悪くない。近くにこんなのがあったのを知らなかった。