青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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新築の将来

しつこい雨が今日も続く。朝早く現場へ寄ったがもちろん雨で入れない。
チラッと見ただけで戻る。業者が来て伐採の打ち合わせ。
午後は事務所で図面作成。あまり動きのない1日になった。

大工たちと話していると仲間の大工が元請けできなくなったと。住宅会社や設計事務所が調子いいのか。
お任せの仕事が減っているのは大工工務店には逆風だ。サラリーマンが建てるとローンを組むのが普通だ。
床屋さんとか職人さんはローンを組むのを嫌う。審査が通らないとかもあるが一般に借金をしたがらない。
決まった収入がなく将来も不安があるからだろう。で、現金で建てるような方は大工工務店が多い。

大工工務店の仕事が減っているのはこう言う方々が建てなくなったからだ。施主の年齢的なものとか不景気とか。
サラリーマンの節約志向と違って職人さんはもっと節約をする。病気になってもある程度の保証があるサラリーマンとは違う。
傾向としてはサラリーマンが増えて職人は減っている。大工工務店の将来は厳しいと私は思う。
職人不足とは言うもののなり手がいない。将来的に変わらないからローンを組めるサラリーマンしか家を建てれない。


お任せコース

今日も台風崩れの雨で1日中降り続く。現場も行けず事務所にこもりっきり。
午後から業者が来て図面を渡す。2,3件見積もりが溜まったので急がなくては。
設計中の物件があって同じ現場をずっと続けている。いつも一つの現場にかかると他ができない。
あっちをホイ、こっちを片付けなんて芸当ができない。要領が悪いだけなのだが一つのことしかできない。

今週は見積もりがあるので業者と打ち合わせが続いた。仕事を頼もうと思った大工が急に忙しくなった。
8月頃は暇だという事だったが今月に入り急にやる事になったらしい。仕事がないので他所の仕事を取ったら自分のが決まったと言う事だろう。
こう言うのは新築にはよくある事で来年にする予定が急に事情ができたとかだ。結構施主は簡単に時期を考える。
業者側にすれば急に決まっても最低半年くらいは予定が立たない。下受けの業者の予定もあるし確認や官公庁の申請もある。

サラリーマンならほとんどローンを組む。最低2,3ヶ月かかるので確認申請とか入ると半年になる。
ところが年配者とかサラリーマン以外の方は自己資金だけが多い。ローンを組めない方とい言っても良い。
この方々はいつでも準備OKなのでやる気になれば明日からでもとなる。ほとんど大工に頼むからいきなりの仕事が多くなる。
予算的にも少なくデザインがあれがと言う事もない。いわゆる職人向きのお任せコースというやつで昔多かったタイプだ。


打ち出の小槌

多分夏以降で一番気温が低い1日になった。長袖どころか上着がないと寒い。
台風の影響で降り続く雨も原因だろう。不思議なもので電話も鳴らない、来客0、外に出る用事もない1日になった。
図面作成はおかげで進んだが現場へ行きたくてもいけない。図面は現場のイメージが鮮明でないと湧かない。
しかも現場は文字通り森の中の一軒家になる。伐採中とあって見たくなる訳です。

先週まで長い文章ばかりだったが今週は日記が増える。先月まで物件の進行が遅く暇が多かった。
それがお盆休みを開けたら劇的に変わった。つまづいていた現場や尻すぼみ状態だったのまで一斉に電話が鳴る。
一年を通せば平均して仕事が来ることはない。何ヶ月かスランプがあっていきなり引きずり回されるような日が続く。
仕事をいただいて引きずり回すはないが、とにかく波はある。バイオリズムはだいたい3から4ヶ月置きくらいにある。

昔からおまじないの類は信じない方だが、バイオリズムだけは信じる。特に自営になってから強く思うようになった。
ぶっちゃけ自営では調子が悪いのは金がないことを意味する。つまり資金繰りのバイオリズムと言うことになる。
預金があるとか親の相続があるとかそんな類の小槌などとうの昔に無くなっている。となるとバイオリズムは打ち出の小槌のミニ版が出ることだ。
その嬉しさは金に苦労した者には一瞬踊り上がる心境なのだ。一瞬と言うところが少し情けないが。


展示場

今朝は早くから税務署が来た。昨日から連絡はもらっていました。
業者の取引状況を見せろと言うことです。こちらは何もないのですが業者が何か問題でもあるのでしょう。
セールスなどの業者も来るしさらには通りがかりの方が展示場を見たいと。午後改めて来てもらっていろいろ話を伺いました。
結局午後はそれで終わり。忙しくて図面も描けないし捗りません。

展示場を見に来たのは近くの方でいつも散歩で見ていたようです。たまたま今朝は空気を入れ替えようと玄関などを開け放していました。
年に2,3人は通りがかかりで寄る方がいます。仕事に直結と言うことはなかったのですが身内に建てたい方がいるとかそんな話です。
積極的な営業には結びつかないでしょうがいろいろ広めることにはなるでしょう。何かの時に話題になれば良いかなと思っています。

年々難しくなる手刻みですが理解している方もなく知られていません。真壁の家も少なくなって見ることができなくなるでしょう。
他所の住宅会社などのような建て売りに近い展示場ではなく純粋に見せる目的で建てました。それもなるべく流行に流されにくいようにと思い古臭く建てています。
建った直後より何十年かして面白がって見てもらえたらと考えたのです。普通の住宅をイメージして見ても参考にはならないでしょう。
数は少なくともこういう昔風の家を好む方はいます。今後も減るどころか増える傾向があるなと思っています。


オリジナル

午前中は打ち合わせ、午後から現場へ。市街化調整区域にあるので開発申請が必要になります。
建物図面と配置図が必要なので建物の設計が先です。現在山林なので伐採中で整地が済んだら開始です。
赤松の伐採中で甘い匂いが漂います。まきストーブ予定なのですが赤松は脂分が多くできれば敬遠です。
乾燥さえしてれば問題無いという人もいますがね。脂やタールが出て煙突の内部で燃えたりタール分が出てきます。

昨日までU18ワールドカップをTV観戦しましたが、惜しくもアメリカに敗れました。一度勝ったので油断があったのかツキがなかったか。
実力は十分に対抗してると思いますが、少し緊張があったかもしれません。まあ高校生ですからあんなもんでしょう。
清宮選手とかオコエ選手はプロ並みに注目されて大変だったでしょうね。上手くいっても悪くても注目されるのはプレッシャーになります。
本当に実力があるので良いのですが。並みの選手なら相当プレッシャーでしょう。

オリンピックのマークはどうなったんでしょうか。辞退と言うのもわかりにくいしあっさり認める方もどうかと思いますが。
他と似ていないと言うのも難しいと思うがどうしたって記憶に残ったりすることもある。比べられないですが私などもかなり真似したりします。
本当はいけないのでしょうが全く別な素材とかデザインと言っても無理があります。ある程度似たのが出るのは仕方ないと思う。
建築デザインには登録制度とかないので普通に皆真似していると思う。建物全体でオリジナルと思っているのです、私的には。