青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

090-1060-9764

花梨ジャム

この間の日曜日、花梨ジャムを作った。晩秋に収穫した黄色い花梨を10個ばかり。作り方は簡単、洗ってヘタや変色した部分を取る。そのまま小さく切って中の種も一緒に煮る。20分煮て煮汁を濾してグラニュー糖を入れてさらに40分煮る。 
 
すると実からは考えつかない赤いジャムができる。ジャムと言ってもトロミがつく程度である。煮る時間を長くすればいくらか固くなる。透明な澱粉のような硬めのゼリー状になって来る。パンに塗るとかの使い方ではなく紅茶などに混ぜると美味しい。 
 
私はコーヒーに混ぜるがお湯でといても美味しい。喉の薬として知られている。独特の風味があるのであまり馴染みはないだろう。我が家び庭に昔から花梨の木があって実がついても捨てていた。欲しいという方がいて差し上げたらジャムを作ってよこした。 
 
見た目は綺麗だが渋みがあってパンには合わない。たまたまコーヒーに混ぜたら美味しいではないか。独特のエグ味にハマってあっと言う間に無くなった。去年は大豊作で50個も取れてもったいのであちこち差し上げた。 
 
期待した今年はどういう訳か4個しか取れない大不作。家内の実家で捨てていたのをもらってジャムにした。当然と言うか大きい実ほど味が濃くトロミも強い。今回は大きいのが2個しかなく味としては物足りない。エグ味もなく平凡な味と思う。 
 
暇に任せて色々ジャムを作る。ブルーベリーとかリンゴは平凡すぎてクセのあるものに凝っている。ハスカップとかカシスも増やして作ろうと思っている。梅、キウイ、ジョミもなかなかいける。材料に不足しないのが良い。 


腐葉土

珍しく年内の大雪になった。降り続いて積雪15センチ、当地では結構な量だ。トラックは大径のタイヤなのでこのぐらいの雪は問題なしだ。事務所も除雪は滅多なことではしたことがない。トラックで走り回るだけだった。 
 
現場もなく特に困るほどもないが日曜に落ち葉を積んだのが良かった。落ち葉は水をかけながら積んでシートで覆ってある。公園から運ぶ際に袋の結び目から雨が侵入して発酵したのがあった。自然のモノには菌が付着して腐るのを促進する。 
 
甘酒が好きで家内が麹を買ってきて作る。あの麹と似た甘い匂いがする。落ち葉にも菌が付いて発酵しているのがわかった。落ち葉が腐って土に帰るのはあの菌のおかげなのだ。自然には昔からこう言った仕組みがあって大地ができるものらしい。 
 
子供の頃、農家は畑の隅に腐葉土を積んだ。秋に山から落ち葉を集めて踏み締め水をかけて積む。冬には発酵した落ち葉から湯気が上がって雪が溶けていた。春に堀り起こすとカブトムシの幼虫が沢山出てきた。昔はカブトムシは沢山いて珍しくもなかった。 
 
堆肥と腐葉土は畑をフカフカにして土を柔らかくする。堆肥も馬を飼っていたのでふんだんにあった。化学肥料ではなく自然農法が普通だった。いつの頃からか馬が耕運機に変わり化学肥料が普及した。同時にカブトムシもいなくなった。 
 
腐葉土は息子が言い出して道路清掃の落ち葉をもらって始めた。一家総出で道路脇に積もった落ち葉をトラックで集める。今回は公園のオジサンが集めてくれるので何倍も捗る。いつもの倍ぐらいは積んだろうか。 
 
事務所の公園も以前は町内会が草刈り清掃していたが業者がやるようになった。自宅周辺は町内会がやるが高齢化で参加者が少ない。で、我が家が落ち葉を自宅周辺だけだが集めている。それが来年から要らなくなるかもしれない。


落ち葉集め

前から気になっていた落ち葉が沢山あるところを発見した。大きな公園で事務所からは近い。園内の落ち葉は清掃員が袋に入れ集める。積んであるが誰も持っていく風もなく気になっていた。 
 
公園の事務所で貰えるか聞いた。袋入りなので積むのに楽だし何せ量が半端ない。好きなように持っていって良いという事で家内と運んだ。往復7回ほど私のトラックで一度にゴミ袋を25個ほど積む。 
 
自宅の腐葉土用の空き地に山積みする。200個以上運んだがほんの4分の一ぐらいだ。流石に疲れて置く場所もないので作業終了。落ち葉は春から集めたもので年に一度業者が持っていく。 
 
落ち葉集めは毎年息子たちとやっている。トン袋で3個ほどだが1日がかりだ。それに比べると今日は3倍も貰ってきた。袋詰めなのだが雨が侵入して重いのもある。もちろん腐葉土には差し支えない。 
 
結局集める苦労は向こうで運ぶだけなので楽なのだ。しかも公園からは処分料が減るので感謝された。また持っていって欲しいと懇願されたが置く場所もない。運ぶのも結構疲れるしこのぐらいが限界かも。 
 
公園の片隅に袋入りの落ち葉が積んであるのを発見して半年。ダメもとで貰えるか聞いたらOKと。作業中は犬の散歩やゲートボールの方から自分も貰えるか聞かれる。来年は人気になってこちらが貰えなくなったりして。


10年後のアフター

暖冬とはいえ朝晩の冷え込みはキツい。一番の早起きで薪ストーブの着火が仕事になった。夜の残りの熾で寒いと言うほどではない。作業場の在庫整理で出た残材や角を切って割ってある。㎥にすると5㎥ぐらいはあるだろう。年内は持ちそうだ。 
 
来年に向け建材屋さんなどと打ち合わせをしている。2年ぐらい現場がなかったので値上がりがわからない。全くの浦島太郎状態なのだ。売り上げが減っても邪険にもされず見積りしてもらっている。建材は今年はいつになく強気で値上がりした。 
 
職人手間も消費税関連で一割ほど上がった。とは言っても手間の値上げではなく税務署に取られるだけだ。今年は本来の手間の値上がりがあるかもしれない。コロナ明けの昨年より今年は景気も悪い。簡単に値上げできるかどうか、って賃上げの風潮に逆らったりして。 
 
住宅関連も宣伝方法がすっかり変わり新聞広告は見なくなった。安くなったテレビに主だったところは移ったようだ。新聞は固定電話と同じで若者は取らないところが増えた。代わりにネットがすごく増えてインスタとかHPが主流になった。 
 
若者向けの商売はインスタで集客するようだ。断片的な写真を載せて印象だけで商売する。写真写りが一番で中身や使い勝手は二の次だ。だんだん住宅もフアッションと同じになってきた。見栄えが一番で機能や長持ちはどうでも良い。 
 
HPのメンテンスを依頼しているところからは古いから変えろとウルサい。別に仕事を欲しいとも思っていない。当社の良さを認めて来るならやり甲斐もあるが写真一枚で気に入られてもなあ…。などと偉そうに言うから仕事が来ないと家内には言われる。

引退も秒読み状態でアフターも出来ないのに新築はできない。その代わり予算的には利益無視でやっている。在庫があればどうせ捨て値で処分になるからだ。少しでも使えるものは安くしてあげたい。10年後のアフターができないかもしれないからね。


日曜日は庭木の枝の伐採と柿をとった。葉が落ちて庭木の枝の手入れのシーズンになった。果物の木は手入れが間をおき過ぎて伸びてしまった。脚立を立てて思い切り枝を落とした。根から切り倒したものもあり後片付けが大変だった。 
 
午後から自宅前の柿もぎを息子夫婦とする。贈呈用もありネコ車で2台ほどもとった。あちこちに頼まれていたのが溜まって一気に採取した訳だ。毎年これを待っている方がいてやや義務感でとっている。 
 
ほんの一部しかとれないので残りは野鳥の餌になる。高い日が当たるところは一番美味しいのだがとてもとれない。雪が降って柿が熟して柔らかくなると鳥が来る。一番上はカラスが下に行く従い小さい野鳥になる。この順序は毎年変わらない。 
 
自宅周辺は過疎化で空き家が増えた。何年か経つと雑木やツルに絡まれ家が見えなくなる。葉が落ちて次第に家が見えてくる。同時に周辺に植えた柿が姿を表す。廃屋と反対に柿は大木になって実がたくさんつく。 
 
柿は昔から飢饉の時はたくさん実がつくと言われる。これで飢えを凌いだが他がダメな時に隆盛になる木だ。だから空き家に柿が沢山なると一層寂しさが湧く。当地では渋柿が主流なので干し柿にする。 
 
子供の頃は祖父母が軒先に沢山干して春まで食べた。どう言うわけか私は嫌いで食べなかった。最近ホヤと干し柿の天ぷらなるものに出会った。どちらも嫌いなので生ではあまり食べない。中身を聞いて意外とイケるので食わず嫌いだったかもしれない。