青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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増えるリフォーム

今朝早く起きて仮設トイレを現場へ運んだ。明後日から基礎工事業者が入る。とりあえず土留めの部分を先に工事する。基礎を打てば後で工事が難しくなる。 
 
その後事務所へ戻り図面や見積もり。業者との打ち合わせや資料を整理する。午後から先日のお客様の現場へ採寸に行く。打ち合わせ時に寸法を測ったのだが合わない。 
 
26年前に建てた現場なので大工と思われる。ややこしい構造になっており今ではとても通用しない強度になっている。壁量計算すらクリアしたものかどうか。リフォームなので補強はするのだが。 
 
今リフォーム物件だけで3件ほど抱えている。新聞広告も打っているので引き合いは増えている。今後の主流になると思うがただ新しくなるでは納得してもらえない。テレビのビフォーアフターの影響で画期的なデザインとか期待される。 
 
デザインはともかく素材や工法に新味を出したい。古民家リフォームと言う位だから古いイメージを出さないとならない。そう言う期待に応えないと現場は決まらない。 
 
幸いなことに曲がりとか広葉樹の板とかには不自由しない。これらを上手く使えば新築に劣らないようなリフォームができる。逆に新築では予算がオーバーしてできないことも可能になる。


天台寺

連休は天台寺の保存修理工事の見学に行ってきた。平成25年からスタートして28年度に完工予定だったが遅れている。予想以上に腐朽が進んでいたのだろう。今は屋根の葺き替えがあって見学できる。 
 
改修前は本堂にあった本尊は仮の場所に移されていた。本尊を収めるところだけを見ることができる。柱なども継ぎ足しで補修されている。柱以外はカツラが多用されていて近くにカツラの木が多い。 
 
屋根は銅板葺きだったのを昔の板貼りに戻している。吉野地方から取り寄せた杉の丸太を鉈で割る。柾目方向に割り表面はカンナがけはしない。水が侵入しにくいのと隙間で毛細管現象が起きないからだ。 
 
玉切りした丸太を見ると年輪が細くて樹齢は2,300年ぐらいだと言う。これを7,8枚重なるように葺いていく。重なる部分は竹製の釘を使って一番下まで貫通させないようにする。これだけ重なると雨漏りもない。 
 
周辺はもともと杉の山だったのが戦前に売却されてしまった。それ以来荒廃が進み50年前から復興の機運が進んで今日に至る。個人的なことを言えば瀬戸内寂聴師の講話が始まった初期に子供を連れて参加したら頭を撫でてもらったことがある。 
 
当日は気温が低く雨も降ったり人出も少なかったようだ。法話の時は境内はおろか石段まで埋まる。山頂まで登るだけでもかなりの運動になる。周辺の杉の大木の根っこがいっぱいあって昔は荘厳な雰囲気だったと思われる。CIMG7294

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ハスカップ

今日は陽も差さずヤマセで肌寒い。上着がないと我慢できない。午前中は葬儀があって午後から事務所。連日の好天で桜も散って八重が満開になった。連休は4,5日は休みが取れそうだがあとは仕事。 
 
昨年ハスカップを自宅から事務所へ植え替えた。業者からもらって20年近く植えていたが実がつかない。土が合わなかったのか場所が悪かったのか。枯れるわけでもなく成長もせずそのまま時間だけが過ぎた。 
 
昨年秋に事務所の展示場の裏に動かした。事務所はもともと黒土の優良な畑だった。黒土も1m以上と厚く近所の話では良い畑だったようだ。春に事務所を建てる時に掘り起こしたら穴に大根が埋まっていた。 
 
良い畑なら果樹にも良いに違いないと移した。ハスカップは条件が悪いところでも育つと聞いたのに我が家ではダメだった。土が変わればもしかすれば実がつくかもと思ったのだ。 
 
移した時に枝を詰めたのでそれを適当に挿しておいた。それから芽が出て葉がついた。花は黄色い花でたくさん咲いたので実がつくかもと期待している。刺した枝も伸びて来ると実がつくかもしれない。 
 
ハスカップはブルーベリーに似て味が濃いのでジャムなどに最適だ。酸味も甘みも強いが実が小さいので収穫が大変だ。事務所は花が咲いて一番綺麗な時を迎えている。今年はハスカップも増えた。CIMG7257

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職人の空き

昨日も午前中で仕事を終わり連休も休みを取る。大工は暦通り日曜しか休まない。休むようには言ってあるのだが仕事が溜まっているからと聞かない。 
 
職人不足の折働くのは結構だが疲れて休まれるても困る。今日も作業場で墨付けを続ける。来週には刻みが始まるが応援が何人か来る。忙しいとは言っても空きが出るのはやむを得ない。 
 
これからも人手不足というのは続くが職人とサラリーマンは少し違う。昔から職人は一匹狼が基本で仕事も連続して来るとは限らない。特定の下請けになれば別だが波はあるものだ。 
 
大工の場合はいわゆる墨付けをする棟梁クラスと現場で使われる大工がある。あてになる棟梁を抱えていればまずは仕事は進む。どんなに忙しくても昔風の一匹狼はいるもので空きも出る。 
 
こういう感覚はサラリーマンにはわかりにくいと思う。仕事は常にあるもので空きが出るとか収入も安定しないのはありえない。職人は仕事があるときは休みも取らずに働く。いつ切れるかわからないからだ。 
 
大手は職人の確保に血kらをいれているので割と安定している。地元の中堅どころが一番大変だと思う。大手のように手厚い手間賃も出せず仕事も安定しない。ないから休みでは職人も困る。 
 
当社のように息子が大工とかあてになるなら良いだろうがいなくなられると困る。常にそういう不安はあるから仕事を取るのも何でもとはいかない。それに当社のように零細だと取るのも探すのもどうにななるものだ。写真はお客様に頼まれてカツラのCIMG7248台を作った。