青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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会社の盛衰

秋晴れの一日かと思ったら夕方から荒れ模様だと。収穫期に当たって農家は心配だろう。
朝一でお客様と待ち合わせたり支払いに歩いた入りで午前中は忙しい。午後は伝票を書いたり図面を描いたり。
あっという間にブログの時間で早めに終わりそうだ。この頃忙しくて帰りが遅くなる。
見た目ほど頭脳労働も楽でなく疲れる。設計を頭脳労働と言うかどうかはわからないが。

今年に入って少しだが業界の動きが変わった。建築業者に限れば仕事を取れるところとダメなところが出てきた。
見学会も差があるというし格差が出てきた。自分の勝手な推測だが自社のポリシーとかイメージがはっきりしないところが落ちている。
フランチャイズとか今後は相当厳しくなる可能性がある。自分独自のアイディアがある訳でないのでインパクトがない。
それらを戦略上の競争とすれば営業マンをいっぱい抱えて数で勝負のところもある。そちらは玉頼みと言うことか。

何だかんだと言っても玉数の威力は今でも有力だ。営業マンは仕事を取ってなんぼだから景気がよい会社に集まる。
彼らは普通の悪く言えば予算次第の現場に強い。新しい会社が4,5年伸びてパタッと消える。
これは営業マンが他所に移動したせいもある。常に仕事を取りやすい会社に集まる。
抜けられた会社は倒産してしまう。原因はいろいろあるが金の問題だろう。
戦略上はともかく玉数の増減で業績が変わるところが時々出てくる。


自然素材住宅

本格的な秋の冷え込みが近い。自宅前の稲刈りもあらかた終わってすっかり秋の風情が漂う。
稲刈り直後の田んぼを通ると稲の匂いがする。子どもの頃両親が稲刈りで遅くなると田んぼまで迎えに行った。
耕運機に両親が乗って帰るのと出会う。稲と汗の匂いがして一緒に乗って帰るのが楽しかった。
すっかり今では見られない風景になった。あっという間にコンバインで刈りモミをトラックで運んでいる。

現場が混雑して図面が溜まってくる。今日も一日必死で図面を描いた。午前中に展示場を見たいと言う方が来た。
今月展示場を見にいらした方は一番多かった。土地も未定でこれから家つくりをといった感じの方が多い。
来年は消費税上げもあるので増えそうだ。3組の方が3歳以下の子どもがいる。
やはり将来を考えればこだわりたくなるのだろう。今住んでいるアパートと同じでは困るということだ。

自然素材住宅はどこでも謳っている。定義も定まらないことなので言いたい放題だ。
私的には少なくともプレカットとビニールクロスはダメと思っている。ただ板を貼っただけでもある。
小さな子供達を見ていると将来を考えてあげたくなる。家だけでなく放射能とか健康を害するモノはできるだけ排除したい。
原発は自分だけで無くせないが家だけは自分たちで守れる。少し安いからと言って将来まで犠牲にすることもないと思うが。


軸組

今朝も少し冷え込み、ゴミ片付けで早く起きたら露で濡れる。今週末から小屋の解体を予定しているので処分前のゴミを搬入する。
前からのゴミもあって今回の分と合わせ処分業者にもっていってもらう。ゴミ袋が日焼けに弱くすぐボロボロになる。
貯めておくと袋が破け中身が出てくる。材質が違うと長くもつのもあるが安モノはすぐ破れる。
トン袋と呼ばれる大きな吊り下げできる袋に入れてある。これは結構長持ちするがいっぱいにすると人手で持てなくなる。

ここ2,3週間のうちに次々と打ち合わせや契約があって図面作成が間に合わない。だいたい2棟分くらいが限度で超えると混乱気味で進まない。
一つの物件に時間をかけすぎるのかもしれない。他所の業者は何棟も掛け持ちで図面を描いているが間違わないものだ。
作業場にある在庫を確認しながら梁材や大黒を決める。見ないと軸組図が描けない。
私の建物は軸組図が全てなので何度も描き直す。実物を見ては変え掛ける方向まで変える。

プレカットであれば考えることもないのだが現しの現場ではどう見えるかでデザインになる。梁材はどっちの面がいい目かとかある。
柱であればどっち面を向けるかで印象がだいぶ違う。出来上がると全体の印象の大部分がこれで決まる。
いわゆる今風のデザインであれば出来立てが一番でだんだん色あせる。曲がりや大黒は時間がたつほど味が出る。
劣化どころか割れが入ってもいい味が出てくる。これから建てようとする方にどうやって理解してもらうかが決め手だ。


農業改革

昨日は打ち合わせで仕事、今日も朝から打ち合わせ。午後は新しい方との打ち合わせ。
図面を書く暇がない。小屋工事があるのでそちらも進めないと。
来年の予定が少しずつ埋まって大工たちを手配しないと。息子たちだけでは到底こなせない。
あと二人ほど必要だがこのご時世ではなかなか探せない。短期の応援はなんとかなるが継続は難しい。

自宅の周りは田んぼなので稲刈りが進行が良くわかる。先週から始まってもう半分以上済んだ。
どこもコンバインで刈り取って稲藁も刻むから1日で進む。TPPが決まれば田んぼはどうなるだろうか。
私も所有しているが貸している。その方から米は買うが安くはない。
相場は下がっているのにずっとそのままだ。耕作する方の高年齢は激しくていつまで貸せるか。

返してもらってもこちらも困る。売りたいが買うのもある訳はないしどうしようもない。
こう言うのがいっぱいいて相続で細切れなので買う方も面倒だ。農地改革で所有しても相続でさらに分ける。
機械化で農地は広い方がやりやすい。田んぼとて同じであちこち細切れでは意味がない。
皆で一斉に売るなら良いかもしれないがそうもいかない。高年齢の趣味的農家は売るとなると躊躇する。
農業で食っていれば改革には前向きだが。


今日も一日事務所、電話も鳴らず捗る。朝晩はさすがに秋の気配が濃厚になった。
3年前に事務所の脇に息子が栗を植えた。粒が大きいのと渋皮が剥けやすいのと二種類だ。
大粒タイプはまだ実がつかないのですがもう一つはたくさんついた。モモ栗3年と言うが今年3年目なので本格的に出てきた。
割れて落ち始めたので全部収穫した。早速事務所で煮て食べましたが味は本格的とは言えない。

実の膨らみ具合も完全ではない。これから変わって来るとは思うが実の膨らみはイマイチだ。
来年に向けてこれから肥料をやろうと思っている。事務所の後ろで日が当たりにくいところにある。
ここはもともと良質の菜畑だったようで黒土も1m位の厚さがある。近所のおばちゃんが言うには昔は野菜が取れるいい畑だったようだ。
自宅にも違う種類の栗を植えているがさっぱり大きくならない。野菜を植えても育ちが悪くのでダメなようだ。

野菜でも果樹でも土が良くないと育たたない。肥料をたくさんやるとか対策を立てないとならない。
人間と同じで畑が悪いと何を植えてもうまくいかない。少なくとも事務所の方が元の畑は良かったようだ。
いい場所は駐車場に使っているので日が当たらない。事務所の後ろとか日当たりが良くない場所なのだ。
それでもこんなに大きく育つので隙間を見つけてハスカップとかいろいろ自宅から持ってこようと思っている。