青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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和のインテリア

気温が上がる予報だったがそれほどでもない。むしろ肌寒いくらいだ。午前中は図面を描いて午後は打ち合わせ。打ち合わせや図面が続いて休みも取れず疲れてきた。明日は何としても休みにしないと。 
 
見学会で新しいお客様が増えて設計に時間を取られる。大掛かりなリフォームなので既存を生かしながら新しいものに変える。今までのクロス張りから漆喰や木表しで雰囲気を変えたいと言う。もちろん老後のことも考え暖かく便利にしたい。 
 
リフォームは既存の構造がどうなっているか重要だ。柱位置や梁のかかり具合だ。それによって入れ替えやかつぎをいれないとならない。強度的なことも断熱も全て満足させないといけない。 
 
ただ丈夫になれば良いのであれば簡単だ。どうやって雰囲気やインテリアを変えるか、それも画期的に変えたい。和のテイストを生かして機能的にするかだ。和の雰囲気は熟年世代に受ける。自分が生まれ育った環境がそうだったので馴染むのだろう。 
 
それだけでなく無駄を排し機能的にしようとすると和の様式がマッチする。家具や敷物などで作るのではなく構造そのものでインテリアを作る。障子を入れ畳を入れるとそれだけで本格的な和風になる。その落ち着いた雰囲気の中で老後を過ごしたいと思う方も多い。古民家リフォームのコンセプトはそこにある。


老年のリフォーム

古民家リフォームの広告や見学会の客が増えている。と言ったって2件だけだが。私と同年代で築20年以上の自宅のリフォームだ。今日も午前中は打ち合わせで午後から図面。明日はまた別な方の所へ行く。 
 
年金破綻や老後の不安はすべての方に当てはまらない。それなりに年金や資金に余裕のある方もいる。40代の建てた家は子育てには向いているが夫婦だけになると厳しい。大きすぎて使わない部屋はあるは収納はパンパンでその割には狭く寒い。 
 
築22年は壊すには勿体無いし直すにもどうやれば良いか。リフォームの看板はあちこちで見かけるが設備だけという所が多い。家全体を用途変更も含め総合的に相談できるのが少ない。60代以降は設計事務所と言う選択肢がない方が多い。 
 
本当は住宅に詳しい設計事務所が一番だろう。ベテランでないとなかなか老後のこととか構造の面でも良いアイディアが浮かばない。その点当社の立ち位置は向いている。しかも古民家とか本物とかは老年世代に受ける。 
 
階層社会になって老後にも格差はある。年金生活もままならないようなのから資産家もいる。若いときに建てた豪邸も老後に向いているとは限らない。ただのリフォームではなく個人の趣味までも生かした画期的なものを期待している。それは設計能力だけとは限らない。 
 
本物を使ったリフォームはできそうで中々できない。材料もそれを作る技術もさらにそれらを生かせる設計能力も必要だからだ。ベテラン大工でも手刻みができない時代に無垢材を用意して加工できる所はそうはいない。需要の多さとバランスが取れているとは言い難い。これからの有望な分野になるだろう。


老後のためのリフォーム

しばらく暖かい日が続きいきなりの冷え込みで調子が狂う。私事だが孫が入院することになり朝から大騒ぎ。来週には退院できるがしばらく顔を見れない。図面作成と見積の作成で午前中かかる。午後も明日の訪問予定があって図面書きがある。 
 
先日の見学会でいらした方で築22年リフォームを希望。同年代で自営業も同じ。どちらかと言うと奥様が主導権を握っているようだ。奥様は大病を経て今年の冬の寒さが堪えきれないと。跡継ぎの娘さんが近くに中古住宅を買って住んでいる。未婚の娘さんが同居している。 
 
夫婦で自営なので奥様も発言権がある。40代に建てた家は設計事務所によるものでかなりの高級住宅だ。外向きの派手な外観は自営のシンボルだ。巨大な吹き抜けは夏は快適だが冬は地獄。若いときは我慢できても体調が悪いと難しい。 
 
本物を使った老後の暖かい家を希望だが以前の設計屋は気に入らない。住むことに重点を置かないのは設計屋のせいばかりでなくお施主様の意向もあるだろう。若くてやり手の方には老後のことなど思いもかけなかったに違いない。 
 
しかし60代になり病気をするととても我慢ができるわけがない。70坪と全面リフォームになるとどの位かかることやら。金をかけた割には大した変わり映えのしない工事になりそうだ。そこが今回のリフォームのポイントになるだろう。老後の資金があって中途半端な豪邸は壊すにはもったいない。それができなきゃ仕事はとれない。


個人番号カード

少し風が強いが快適ない一日。午前中は現場と支払いで業者のところへ。先日の現場でサッシのお世話になった。解体した際のサッシの処分もお願いした。サッシ屋はガラスの処分のルートがある。アルミはもちろん持ち込める。だから運賃だけで処分できる。 
 
午後からマイナンバーカードを取りに行った。申請書類を揃え待つこと20分でできた。事前に混雑する旨を聞いていたので少し拍子抜けした。面倒なのは暗証番号が2種類必要でそれぞれチェックしないとならない。年長者には少し面倒かもしれない。70代や80代の方は大概夫婦連れや家族と来ている。その方が安心だろう。 
 
カード自体は何の変哲もない。キャッシュカードを見慣れている方にはダサいかもしれない。電子証明書とカード自体の有効期限が違うので別々に手続きしないとならない。理由があるのだろうがこう言うのがなんとなく役所的ではある。だから暗証番号も別なのか。 
 
今年から住民票とかコンビニ受け取りができる。コンビニなどのカードを見慣れている方にはまるで幼稚園のカードのようなオモチャに見える。都会ではとても馴染まないようなデザインは共通なのだろう。まだ役所感覚は都会のレベルに追い付いていないのだろう。


寸法

今日も晴れて暑い。昨日より暑いが湿っぽい。夕方雷雨になる。午前中は事務所で支払いやら図面。午後から作業場へ行き在庫調べ。その後残材をトラックに積み込みお客様のところへ。広葉樹のまともな薪より針葉樹が多い。また杉を持ち込んだので割ったのを買わなくてはならない。 
 
今設計中の現場は古民家風になるが在庫であるのを使う条件だ。何でも好きなように設計すると曲がりや大黒柱が足りなくなる。宮大工専用のブローカーもいてどんな太いのでも銘木でも揃う。お寺などは坪単価で100万円以上が普通だ。しかも規模が大きい。 
 
総予算が億単位だから住宅とはすべて桁が違う。柱や梁は彫刻が入って一番の見せ所だ。当然欅などの乾燥した丸太が必要だ。金額は乗用車が買えるほどになる。住宅でも大黒柱を50センチ以上にしたいとか大梁を成が60センチ以上とか言われる。 
 
山から出した丸太を買って4,5年乾燥して製材しても多分50万円くらいにはなる。それでも50センチ以上の角は採れない。つまり普通の住宅で30センチ以上の大黒柱は難しいと言うことだ。難しいのに挑戦しても乾燥が足りなくて割れたり節があったりでトラブル気味になる。 
 
最初に言うべきことなのだがやっているうちにだんだんと欲が出る。50センチよりは60センチと夢と同時に膨らんで行く。見える部分だけに金をかけても立派に見えるとは限らない。バランスもあるからだが施主には柱さえ太ければと言うのがある。素人の勘違いなのだが完成するとほかの寸法が小さすぎるのに気がつかない。