青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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伸び伸びとした家

今日は晴れて暑い。事務所の隣の駐車場を見ると子供たちが一杯いる。遠足か何からしい。朝から晩まで高校生や小学生が通る。夕方には部活の高校生が階段を駆け上がる。 
 
午後から展示場を見たいという方が来る。いろいろ説明をする。古民家風を好きだと言う方は思ったより多い。特別な方と言うイメージがあるが本物とか自然素材が好まれるからだろう。家つくりも工業化が進みプレカットだ集成材だと組み立てる方式が主流だ。 
 
だから選ばれる基準も見た目のデザインに重点が置かれる。グラフィックデザインのようにイメージやブランドで決まるようになった。それに断熱や耐震性をプラスしてデザインする。現実は住宅メーカーのコストダウンを巧妙に進めている。建材メーカーと住宅メーカーはうまくす擦り合わせている。 
 
高断熱も耐震強化もメーカーに有利にできている。在来の家の強度は仕口や貫によるものだが建築基準法は一切認めない。耐震性の根拠はもっぱら金物に拠る。耐震性の検査は金物検査と呼ばれる。さらに強度を増すために床壁に合板を張る工法が主流だ。 
 
画一化と建材多用を好ましからざると思う方もいる。自然っぽい伸び伸びとした家と環境に魅力を感じる方も増えた。それらの方が古民家という言葉に惹きつけられる。自然素材とか木の家とか今まで謳ってきたが分かりにくかったようだ。その点古民家はすぐわかる。
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再アタック

今日は朝から雨がシトシト。太陽も出そうでなかなか出ない。蒸し暑い1日で図面などを描く。午後から登記所に行って公図を取る。測量図ではないので大体の大きさしかわからない。測量図がないと言うことなので測量する必要がある。 
 
図面作成が何ヶ所かあって混乱する。ダメになったり延期になったりでがっかりしたり急に忙しくなったりする。年に何人かはお見えになる。話を聞いたら現場を見に行くし図面を描いたりする。もちろんほとんどはたち消えになる。 
 
客の立場になって考えると様々の都合があって複雑な事情がある。家を建てたり直したりするのは急に決まるケースが意外と多い。いろいろな伏線があって事情が揃うと急に実現する。それこそあっという間なのだ。 
 
いい状況になっても急に心変わりしたり多いものだ。仕事なので仕方ないがすぐ諦めないで何年かしてぶり返すのもあった。若い頃なら話が壊れそうになるとすぐ縁を切った。今はなりなりに時間をおいてアタックしたりする。 
 
客の方でもおいそれと業者が見つかるわけではない。新しい業者選定だって手間がかかるだろう。信頼できるか判断だってしないといけない。少しでも人となりがわかると話をしやすい。だからダメになりそうでも簡単に諦めないで再アッタクもやってみるべきだ。過去にそうやって成功したことがあった。


自分とこの木

朝から暑くて湿っぽい。午後から小雨が降ってほんの少し湿った。今日も業者が図面や見積もりで出入りする。ほぼ1日事務所は昨日と同じ。セッセと図面を描き見積もりを計算した。こもりっきりになると足腰が弱るのか歩くのがしんどい。家に帰ればワンコを散歩に連れ出している。 
 
当地方も多分にもれず製材所とか加工屋とか国産材を扱う業者が減っている。ほとんど廃業で大掛かりな機械設備が必要なので新規も滅多にない。市内に何ヶ所かあった製材所がとうとう無くなった。かろうじて設備だけは残っているが電気を止めて事実上の廃業だ。 
 
市内を離れるとまだ残っているが大工工務店向けと言うより大規模工場に納めたりするのが多い。小口の賃挽きとか小さい仕事はやりたがらない。客も減っているのでスピードに拍車がかかる。 
 
古民家風とかになるとフローリングや羽目板をオリジナルの加工品を使いたがる。自分の山から出した材を使いたいとかだ。構造材として使うには本格的に時間と費用を考慮しないとならない。 
 
祖父が植えた庭の木を使えないかと言うのが多い。安く上げるためと言うより記念としてだろう。未乾燥でしかも手間暇をかけてやるのだから業者はやりたがらない。面倒くさいだけだ。 
 
当社でも過去に何ヶ所か手がけた。普段から丸太買いをしていると太さの感覚がずれてくる。素人は直径2,30センチでも使えるように思うが買う側には使える代物ではない。最低年齢が5,60年、直径が5,60センチになる。 
 
しかも庭に生えている木は日当たりが良く年輪が荒い。狂いやすく割れやすくしかも釘などが入ったりで製材所も嫌う。そこをナントカ拝み倒して挽くのだが使い物にならなくて捨てることもあった。しかしお施主様の希望とあればなんとかしてあげたい。


ゴミ処分

業者と打ち合わせ以外に予定なし。ほぼ1日事務所に居て図面やら見積もり。今週は設計作業に没頭と言うことになりそうだ。現場もなく出かける用事もない。 
 
これから解体工事が始まる予定だ。業者と打ち合わせているが見積もりがかなり違う。業者によって処分の方法が違うのかかなり違う。一昔前だと40坪前後で120万くらいだった。この頃では150万円を超えるところもある。 
 
12,3年前に工事した時は120万円くらいだった。今同じ規模で150万円は超える。それも業者によりかなり超える。金属とか分別でコストをかけずに処分できるものもある。サッシ類も単板ガラスだと大したこともない。ペアガラスとになるといきなり跳ね上がる。断熱材もたかいのだが重さも大したことがない。 
 
石膏ボード類が高くつくので完全に分けないとならない。木屑とかプラスッチック類は安いのだが量も多い。専用のトラックで大量に積まないと運賃が高い。少しでも運転手付きだから回数で高くなる。専用のアオリの高いダンプだとかなりの量を積む。 
 
良くも悪くも人件費時代なので手間や運賃を減らすことを考えなければならない。薪用に木材を引き取ってくれるとか使えるものはセッセと分けなくてはならない。本当は処分方法の違反になるかも知れないが現実は減らす努力もしないと金額がすごくなってしまう。息子の友達にゴミ処分業者がいて色々情報があって安く助かっている。


確認図面と現場図面

昨日の日曜も休みなし。溜まった設計図面の作成と見積もり図面。こう言うのが手間と時間がかかってしまうのです。お客様に提出するためなのですが現場用ではありません。職人たちには別な図面が必要です。お施主様はこちらが一級建築士の設計者という認識がありますからチャンとした図面を描くと思い込んでいるのです。 
 
正直言うと確認申請とか役所用と現場管理用の図面は用途が違います。役所用は必要なことが明記されていることが大事です。それに対して現場用は金物の種類とか太さ、刻みの種類、本数が正確に把握できることが大前提です。 
 
設計者とあると同時に営業や現場管理もやるので何種類も図面を描くのは面倒です。パソコンだからコピーして訂正で済むのですが面倒ではあります。つい同じ図面上に描き込んでしまいます。役所では要求項目以外の事項はない方が良いのです。あれば別な法規の対象になったりするからです。 
 
役所用の図面に現場用の項目があってそれが法規違反で揉めたこともあります。余計なことは消さないとなりません。役所用に慣れてくると必要な項目は見逃しませんが両方描くと混じってしまいます。 
 
リフォームなどでは前の設計者の図面を参考にします。調査するよりは楽だからですがよく現実と違いがあります。確認申請用の図面と現場図面が食い違う例でしょう。現場のことがよく分からないで確認を出しているのもよくあります。 
 
現場のことをよくわかる設計者が少ないと言うことでしょう。かく言う私も確認申請図面は今でも苦手で描いてもらえる場合は代行してもらいます。現場図面から確認図面を起こすので食い違いはありません。よくある柱や梁の位置がずれているとか筋違位置が違うとかはありません。意外と多いのです、リフォームをやってみると。