青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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太陽光発電

今日も朝から焼き杉の加工。顔から手から鼻の穴まで真っ黒になりながら焼いた。バーナーで焼いてブラシでこすって煤を落とす。この時真っ黒になってしまうのだ。奮闘努力の甲斐あって今日で目処がついた。サイディングも1階が終わって二階を残すのみだ。屋根外壁は明日で大体終わる。朝から現場で足りない材料を運んだり疲れた。良いお天気で快適なのだが立ちっぱなしはしんどい。 
 
午前中太陽光発電の屋根メーカーが訪ねてきた。今月の2日に東京の省エネ展に行ったがその時屋根メーカーに資料をもらった。名刺を渡したのでこちらの担当者が訪ねて来たと言うわけだ。カナメという屋根材メーカーで太陽光発電パネル一体型の屋根を展示していた。 
 
太陽光発電は4,5年前までかなり買取価格が高くてブームになった。私的にはあまり屋根にも傷をつけるしいずれ終わるブームと思っていた。そもそも家自体にかかる負担が大きくしかも売電やコントロールをするためのパワーコンディシヨナーが高く寿命も短い。 
 
パネル自体は寿命も20年近くと長いがこう言った機器類が高くしかも検査が頻繁だ。電力会社が簡単に済むわけがないと思っていた。役所的な体質の電力会社には買取には相当な要件があると思っていた。新築すると役所の検査があるのは電気と上下水道だ。どちらも競争のない独占だから向こうの言いなりにしかできない。 
  
その電力会社が買い取るのだから機器類の検査や交換が頻繁だろうと思っていた。案の定10年ほどで20万もする機器を交換することになる。工事費自体もかかるしメンテナンスもかなりかかる。電気料金が4,5万と大消費者でもない限り電気代でペイするのは難しい。
  
ただ今回興味を持ったのは屋根に上からビス留めで雨漏りの心配のある方法でないことだった。屋根自体がパネル設置屋根になっており雨漏りの心配がないことだった。消費者に直接販売するケースが多く素人の無知につけ込んだ工事だ。将来のことより目先に電気代の節約にばかり目がいく。 
 
工事費に余分に150万円以上かけしかも10年毎に20万円の機器交換やメンテナンスが必要だ。冷静に考えればあまり割りあわない勘定だと思うがどうだろうか。日中在宅の方でオール電化住宅に住み定年退職後に電気代を節約したいという方向きだ。CIMG4508


焼き杉

少しずつ暖かくなって昨日の日曜は午前中は事務所で午後からいつもの温泉に行った。山間の谷間の中にある温泉は駐車場が湧き水が湧くので春先は膿んでブヨブヨになる。毎年砕石を入れたりしているが何せ水が湧くところだ。 
 
例年春先は農作業が始まるころなので空いてくる。昨日もいつもより少ない。銭湯、温泉は空いてくると湯温が下がり込んでくると高くなる。なので昨日は温めでゆったり入れる。 
 
息子夫婦が買い物に行くと孫を置いていく。孫も買い物より家内と遊ぶのが好きで帰ると言わない。家内は保育士なので小さい子はお手の物だ。食事時には私に世話が回ってくるがとても付き合いきれない。たまに可愛がるくらいが丁度良い。 
 
今日は現場が板張りが始まる。担当は息子なので作業場は休みで現場へ直行する。焼き杉を貼るのだが角や端部が多い。一部の材料は現場でバーナーを使って焼く。カセットボンベに口がついていて炎を噴射する。難しくもないので私でもできる。焼いた後ブラッシングするのだが体中口の中まで真っ黒になる。 
 
展示場で試したので焼いただけだとすぐ落ちる。やはり塗装はしたほうが良い。無色の外部塗料を塗ると良い。着色すると建材のようであまり味がない。やはりその辺が経験がものをいう。サイディングも同時に貼り始めるので今週中に完成する。CIMG4499


現役バリバリ

気温が上がって春らしい天気になった。作業場もどことなく殺風景らしさが消え周りの草花の芽が出てきた。今日も加工が続く作業場は息子ともう一人でやる。いよいよ中の建具枠とか腰板の見切りとかデザイン上の決め手になるところに入る。材料は先日選んだから今日は加工するだけだ。 
 
足りない材料を上の製材所へ注文し月曜には引き取る。作業場から現場へ材料を配達する。屋根、水道、大工と車が5台ほど集まって近所迷惑になっている。借りているところだけでは入りきらない。その後ウッドデッキの現場へ手直しに行って昼食に戻る。午後は現場へ行って後片付けとか足りない材料を引き取る。 
 
広告効果も薄れたのか反応がいまいち減ったような気がする。まだひと月ほどだから早すぎるかもしれない。私は平日は現場と図面描きがあるから忙しい。なので日曜は休むことにしている。ところが広告を出して以来日曜に展示場に来る方がいる。毎週なら嬉しいのだがたまにである。 
 
どう言う訳か午前中で午後から休むと来場者があって電話が来る。きっと来場してもわざわざ電話もしない方だっているだろう。それを考えると休む訳にはいかない。てことは年中無休ってことだ。それはしんどい…..。 
 
普段だって配達はするわ雑用一切私しかできないので忙しい。現場が始まると帰宅してすぐ寝てしまう。現場が始まるとトラックの軽油代が倍に跳ね上がる。それだけ距離を走るってことだが疲れも比例する。定年をはるかに過ぎてまだまだ現役バリバリは根性がいる。


素材の魅力

朝早くから事務所へ大工が寄った。外部の板張りのやり方を展示場で確認するためだ。珍しく早めに出勤していたので話ができた。その後現場へ顔を出した。屋根の板金と外のコンクリートの業者と大工になる。借りている駐車場も満杯でお隣も置かせてもらう。 
 
一通り打ち合わせ後作業場へ。息子が一人で加工中で材木の選定や引き直しの引き取りなどで午前中かかる。これからカウンター材や内法材の加工になる。言って見れば当社の一番の見せ所で私が一番こだわる部分になる。これの出来次第で内部デザインはほぼ決まる。どういう素材をどの寸法で使ってやるかが一番の設計になる。 
 
建材で家を建てると外部はサイディングか板張り、内部はクロスと板張りの組み合わせになる。デザインとは言うものの切り張りみたいなものだ。空間や素材の魅力など十分に生かしているとは言い難い。天井高さにしてもプレカットである以上決まりはある。構造を表しにしたりデザインに使うことはやりにくい。 
 
設計事務所はこうした制約の中で切り張りデザインに没頭する。できたものはどこかで見たようなものにしかならない。そう言うものが長期的にどう変わるか言わずもながである。 
 
たまたま国産材の丸太から製材して家を建てると言うのを始めた時に一番の発見は素材の魅力だった。素材を活かせば十分に魅力的な家になることを学んだ。それまでは形や細部デザインとかつまらないところにこだわったものを作っていた。それがすべて消し飛んでしまうほどの衝撃を素材の魅力に感じた。CIMG4490


カウンター材

朝から現場から催促がきて材料を運ぶ。その後事務所へ行ってすぐ歯医者に行った。詰め物をしたところが取れた。自宅倉庫へ行って材木を積み現場へ配達。昼食後作業場でカウンター材を作るので板を選定。寸法や剥ぎ方を指示する。ポスト口の加工法や巾木廻り縁の材料の選定をする。で、最後にまた現場に戻り大工と打ち合わせ。 
 
リフォームの現場は外部が終わるとすぐ内装に入る。内部に無垢の板をカウンターとかに使って欲しいと言うのがお施主様の希望だ。広葉樹から針葉樹まで各種板材が在庫である。しかし希望の寸法にはならない。二枚をくっつけて一枚にする。これを剥ぐと言うが合せ目のところをどこにするか問題だ。 
 
杉などのように柔らかくて捻じれにくいのは簡単だ。問題は広葉樹の場合だが目を読まないとねじれたりはがれてしまう。反る方向を見てくっつける。ちょうど良い寸法にならないのがほとんどだから必ず剥ぐことになる。 
 
集成材と言う便利なものがあるのに手間暇をかけてやるか。出来上がりはたとえ剥いだとしても無垢の方が良い。工業製品と手作りの違いだ。こういう場合に誰が材木の選定をするかだ。大工に任せるのが多いと思うが当社は私の担当になっている。なぜって在庫の把握をしているのが私だからである。CIMG4484