青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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ミンチ解体

いつもの散歩と薪ストーブの着火。30分ほどかかるので早めに火を付ける。薪がなければ暗いうちに運んで来る。曇りがちの割には日中はあまり寒くも無く午前中は作業場へ。午後から事務所で図面など。 
 
解体はほぼ一日中騒音を撒き散らす。人工も5人と変わらず。重機が小さいのか不慣れなのか予定より遅れている。しかも騒音もかなりのレベルだ。お隣などには挨拶はしたが1週間ほどと言ってあるのでオーバーしそうだ。 
 
工事につきものと言えばそうだが工期は思ったようにいかないものだ。請け負った業者は土木関係が主だが解体専門業者に比べて劣る。重機も違うし職人も慣れが必要だ。 
  
お向かいの解体業者は専門業者でコンクリートの解体もあっという間だった。重機だって専用機械なので仕事が早い。しかも大型トラックでミンチにして運ぶ。 
 
こちらは木造は大工が解体しゴミは徹底的に分別した。コンクリートだけは鉄筋を抜いて再生に回す。手間暇をかけて時間と金をかける結果になる。まあ少しでも環境に負荷をかけないようにと思った。 
 
どの程度かはわからないが少しはゴミは減らせたかと思う。それにしても環境に配慮は結果としてかなり高くつくようだ。これでは一切お任せのミンチ解体の方が早くて安い。


解体

今朝も遅く起きて散歩は中止。どうも暗いと早起きができない。冬至も過ぎて少しずつ明るくなる。7時半すぎには冬休みに入った孫を児童館まで送る。帰りは親が迎えに行く。 
 
旧事務所の解体は終盤にかかりほぼ事務所が消滅した。基礎の根入れ部分だけが残りあともう少しだ。鉄筋も13ミリだけで組んだので簡単に切れない。 
 
すごい騒音と振動なので9時から4時までしか作業できない。大型機械が使えないので人で壊す。カッターで切りながら砕くのだが埃もすごい。よその現場だったら文句を言いに行っている。 
 
本当はコンクリート部分だけでも壊さないでやりたかった。鉄筋検査もできないし基準そのものも違う。法的には到底通用しない話だがなんと無く勿体無い。 
 
年内になんとかすると業者は言うが28日以降は当然できない。今週中なんとかやれるところまでやって年が明けてからなんとかしたい。 
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サワラ

今日はいつもの散歩。ご機嫌のワンコはグイグイ引っ張るので滑って凍りそうになる。今日から冬休みになる孫のお迎えのタクシーはいない。散歩をするのも一人もいない。 
 
薪棚が少し減って寂しくなった。先週は切る時間が無く解体材もきっていない。まあ切り始めたらかなりの量になるので心配はいらないが。 
 
午後から作業場の材木剪定をした。在庫を調べたり挽いてもらった材木をチェックする。土台や桁など横材と柱など縦材に分ける。さらに現しかどうかで選別する。 
 
今回は柱材に乾燥機入りの芯持ちの杉を使う。大壁造りなので強度のある芯持ちにした。真壁造りでは現しが多いから芯去り材が普通だ。横材はサワラと杉にした。 
 
サワラは水に強く昔は桶などに使用した。ヒバほど年輪も細く無く軟らかい。水をはじく性質があるので土台などには向いている。梁材もサワラだが無節の立派な役物が取れた。 
 
役物は現しで使ったりすると肌が白くきめ細かで綺麗だ。現しが少ない現場なのが残念だ。ヒバに比べると少し柔らかい。年輪もヒバほど細くない。


リサイクル

今日から事務所のコンクリート解体が始まった。削岩機のような機械がものすごい音を立てる。ご近所には一応挨拶はしたのだが。さらに会計事務所も来訪しているのでもうメチャクチャです。 
 
コンクリートの解体は壊すのが大変だのをよく分かりました。丈夫で良いとか打ちっ放しがどうとか言うが壊すときは難物です。解体工事費が高いのがよく分かります。 
 
基礎工事などで丈夫にするために鉄筋をダブルで入れるとか言います。作る時は良いのですが解体は…..多分ものすごい費用でしょう。設計事務所などの建てた家で見たことがあります。 
 
確かに強度の面で言えば丈夫な方がいいのですがトータルでリサイクルまで考えるとどうなのか。特に日本の家は構造材自体は簡単に弱くなっているように思います。 
 
もちろん強度計算とか基準法に則って作るのですがリサイクルという観点はありません。せいぜいコンクリートのリサイクル砕石とかごく一部しかありません。 
 
国産材の手刻みの家は解体してまた立て直すことは十分可能です。再利用は昔からあって30年くらい前までは回愛材を使うのが普通にありました。使えるからであって今のプレカットされた材木は難しいでしょう。


コスト

今朝は冷え込んでピリッと寒い。散歩はお休みでワンコには餌だけ。雪も溶けずに道路も凍る。屋根の現場は今日で終了。足場や道具を返して午後から刻みの準備。 
 
当社は真壁造りが主だが今回は大壁になる。製材所から引き取った材木が積んである。大工と打ち合わせから始まる。大工が飲み込むのがまずは難関だ。 
 
今回は真壁造りのセオリーから言うと邪道に近い変形になる。構造上の問題でどうしても棍構造になっている。真壁造りではどうしてもおさまらない部分が多くて大壁になった。 
 
敷地の傾斜に合わせて変形の基礎構造になる。本来であれば一階は鉄筋コンクリート作りになるが構造計算とか基準が厳しくなる。住宅として限られた予算ではかなりのオーバーになる。 
 
そこで通常の基礎として高さの基準をクリアするようにした。高い基礎と言う構造である。これだと構造計算も必要なく単なる木造でいける。基礎高さがあるから高くつくのは当然だ。 
 
住宅は鉄筋コンクリート造や鉄骨よりはかなり安く作る。細々した造りなのに相当安い。だから住宅専門業者はコストを下げるために工夫をしている。基準法スレスレの強度で作る。意味もなく丈夫にする必要もないが。IMG_0932