青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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打ち合わせ

今朝は9時から会計事務所との約束を破った。現場は大工が後片付けとチェックがあってキッチンの組み立てと足場の解体、左官業者との打ち合わせがあった。すっかり忘れていていた。
  
土日もほとんど約束があってダブルブッキングしないよう気をつけている。お施主様であればもちろん業者でもほぼ忘れることはない。ところが仕事に関係ないことにはどうも良い加減なのだ。 
 
工事は終盤に近づくと業者がダブって仕事をするので電話と打ち合わせが増える。最初に現場に入る時には必ず打ち合わせをする。これがないと進行の予定が組めない。 
 
工事には順序があって大工の次は塗装とか次は左官などと言った具合だ。逆になれば業者はただもどりになってしまう。これを防ぐには入る日は必ず電話か打ち合わせをするのだ。 
 
大工が終わった瞬間どっと業者からの電話が増える。適切な指示をしないとこれまた進行が遅れる。次の業者をいつ入れるか電話で指示する。2,3日の日程だからその日には何が何でも片付ける。
 
概ね1ヶ月の間に仕上げ関係の業者が全部くる。一番忙しい時期で昼食時にも頻繁に電話が来る。だから他の約束を破って良いってことではないが。


ゴミ

今日も暖かく溶けてグチャグチャになった現場は泥だらけ。大工工事が今日にも終わるので中のゴミを片付ける。ゴミ業者がトン袋に満載のゴミを持ち帰る。 
 
まだ使える残材とか機械類は持ち帰るが残りのゴミがまた残ってしまう。いつも最後に私が集めて別な現場のゴミと一緒に片付ける。昔。と言っても4,5年前までは一旦倉庫へ持ち帰って分別し処分していた。 
 
その仕事がなくなっただけでもかなり楽になった。職人不足の折から大工に後片付けさせたら仕事が進まない。何でも片付けが商売になる時代が来てしまった。 
 
ダンボールと木の残材は今でも持ち帰る。ダンボールは引き取ってくれるところがある。薪ストーブには残材が重要な燃料だから当然だ。今も残材だけで暖房ができる。 
 
余った建材の切れっ端は判断が難しい。集成材とか使えるのもあるが大概は残しても二度と使わない。倉庫で場所ふさぎにもなっている。断熱材とか見えないところに使うものは割と使い道がある。 
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築13年

昨日から気温が上がって今日は道路脇の雪も溶ける。昨日も打ち合わせで今日はフローリングの引き取りで走り回る。距離計を見たら二日間で300キロ以上走っている。 
 
隣の岩手県の現場があって打ち合わせに昨日は行った。築13年とまだ新しいのに断熱が足りなくて寒いと。聞けばスーパーウオール工法で断熱に不足はないはずなのだが。先週もお伺いしたいときは今冬一番の低温でなるほど足元が寒い。 
 
薪ストーブで能力には十分なはずだがどうしたことか。建てた工務店は良くあることだが見た目だけ新しくて断熱の知識がやや中途半端な感じがする。大手のリクシルのスーパーウォールに加盟したことで満足している。 
 
立地は高台にあり風が強い。ペアガラスサッシは入っているが開口が大きくガラス面や隙間から冷風が入る。夏は明るく開放的なのだが真冬の断熱には不足だったろう。挙句に階段が真ん中にあるので熱が上に上がる。 
 
設計という概念があまりない工務店にありがちな家つくりだ。お施主様も工務店には信頼を置けずに当社に来た。家つくりはトータルで断熱を考える必要がある。当社でも薪ストーブは定番で寒いと言われるようなことはなかった。 
 
FFストーブに比べたら熱量は格段に大きい。それで寒いのは断熱の単純な不足と空気の対流を考えなかったことが大きい。間取りも狭すぎたり大きすぎる部分があってチグハグな感じもする。築25年も経過しているならともかく築13年ではやりきれない。


仕上げの順序

午前中から午後にかけ打ち合わせが続き合間に配達。新築の現場は大工が終わって左官が入るので後片付けになる。細かい部分の寸法とか仕上げ方で材料が足りなくなる。 
  
新築は大工が終わる時が大きく変わる。現場のゴミも足場も全てなくなる。変わって仕上げの左官、クロス、塗装と一斉に入る。現場のメンバーが毎日変わる。 
 
概ね2/3は大工が主役で毎日来る。いつ行っても大工がいる訳だが仕上げになると各業者がてんでバラバラに入る。誰もいない時も出て来る。 
 
おおよそのスケデュールは組むから各業者が重なることはない。順序があって壁天井の仕上げが先で照明とか畳建具が後になる。心得たもので下見を兼ねて採寸にくるからいつがいいか判断する。 
 
期限がなくて急ぐときは後先が滅茶苦茶になることもある。店舗とかの工事はいつもそうなる。それに比べると住宅なんて悠長なものだ。最近店舗がないから良いのだが。


最初の仕事

少しずつ気温が上がって事務所の暖房も配管が溶けた。故障中だったトラックも治った。やっといつもの調子が出てきて快調だ。 
 
昼にはお世話になっている会計事務所の創業者の葬儀があった。顔見知りの方も多く長年お世話になった。独立したての頃から仕事を世話してもらったり本当にお世話になった。 
 
独立直後のヨチヨチ歩きの頃より知り合いだった。一番最初の大きな物件で今で言う全面リフォームだった。本当に小さな仕事しかなくて不安でいっぱいな時期だった。 
 
何百万単位の仕事はありがたかった。亡くなった親父も連れて行って後片付けをした。親もまともな仕事だったので手伝いたかったのだろう。 
 
その後は親戚や友達からの仕事でなんとか食いつないだ。最初の仕事がなかったらどうなったかと思う。少ない金額で30年以上会計事務もお願いしている。 
 
まだ廃業したわけではないのであれだが一番記憶に残る仕事だろう。何もわからぬ素人によく任せてくれたと思う。ただご冥福をお祈りするばかりである。