青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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業者不足

午前中は新築の現場の引き渡し。お施主様に機器類の説明と鍵をお渡しする。土曜日午後に引越しする。午後から二戸の現場へ行く。大工と屋根板金が工事中。 
 
新築の現場は引き渡したがまだ工事中だ。駐車場とアプローチの工事が残っている。あと一週間ほどかかりそうだ。敷地前の歩道の切り下げがあって完成していない。 
 
まだコンクリートの打設があってミキサー車が入って来る。せっかく作った歩道を壊してしまう恐れがあるので最後にした。アスファルトと歩道縁石がある。 
 
外部が済む前に引っ越して来るが当分は出入りに不自由する。今月中にはなんとか終わらせたいのだが。業者も春の需要期に入ってテンヤワンヤのようだ。 
 
着工数が減っているのに忙しいのは腑に落ちない。職人不足が最大の原因だろう。60代のベテラン組が徐々に引退している。そのペースが早いためにさっぱり現場が進まなくなった。 
 
移民とか新たな人手が出てこない限り解決しないだろう。建材を使った新築は良いとしてリフォームは素人に近い職人でできるかどうかだ。おそらくはリフォームの工事業者不足は深刻になるだろう。 
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デザインの真似

昨年建てたお客様のところへ行く。メンテナンスとアフターが主目的。一年後は皆点検にお伺いしている。一冬過ぎた頃が一番不備が出やすい。2,3年後にはほとんど出なくなる。 
 
その後二戸市の増築の現場へ行く。組み立ても終わり外壁下地を作っている。これからカラマツの板を貼って行く。野地も垂木も表しで自然素材いっぱいの外観になる。 
 
今は内装はクロス貼りだが増築部分は羽目板張りの内装とカラマツの板貼りになる。洋風のイメージが強いが今度は田舎風に感じになる。奥様は軒先に柿とか干したいとのことだった。 
 
真新しいのも良いが古くなって少し変色したい頃がいい感じだろう。工務店に依頼すると住宅会社より田舎風だと思う方もいる。どちらかと言うと住宅会社の真似が多いのでがっかりする。 
 
工務店もどうせデザインは不得意だろう。だったら古民家風とか田舎風に徹すればいいものを変なデザインを真似する。どうせどこか中途半端で住み辛いのが出来上がるだけなのに。


看板だけの技術

暖かく春本番、二戸市の現場は建て方も済み屋根もできた。サンルームと屋根のかかった下屋を作る。今週中の完成を目指している。 
 
基礎を打ち建てて内部が羽目板外部は下見板と木の香りいっぱいの増築になる。お施主様は薪ストーブなのに寒いと断熱を兼ねてサンルームを欲しかった。 
 
既存のサッシの外にもう一つの部屋を作る訳だから暖かくなるはずだ。よくよく見ると家の中心に階段があり吹き抜けになっている。ここから熱が上に逃げるのだろう。 
 
やたらに狭い玄関とだだっ広い洗面所とか間取りも構造最優先で使いにくい。若い施主様は間取りもよくわからなく工務店任せだったようだ。 
 
腰板を貼るとかカラマツの羽目板とかフローリングなど凝っているようにも見える。床の塗装は剥げて13年にしては痛みが激しい。思うにフローリングの乾燥が十分でなかった可能性がある。 
 
まあ一応本物ではあるが少しも生かされていない。リクシルのなんとか工法と最新の技術に乗り遅れまいとするのだが解釈が未熟だ。看板だけの最新技術だ。 
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工務店の廃業

昨日は新築の現場でお施主様と床塗装。半日かかって終えたが今日になってもまだ乾かない。建具などを予定していたので窓を開け換気する。明日は午後から完了検査がある。 
 
二戸市の現場は大工と屋根屋。建材とサッシが搬入され大体の形はできた。屋根の野地や梁は表しなので自然素材っぽい感じになる。リフォームは現場で次々と問題が発生し電話が頻繁に鳴る。 
 
壊してみたら予定したところに下地がないとか水切りが傾いて内部に水が入るとか。思いがけないことが起こるからリフォームは怖い。現場は全て私の指示を仰ぐから行く羽目になる。 
 
どう言う訳か水切りが普通は外に下げて取り付ける。ところが内側に下げて内部に水が切れるようになっている。今まで問題にならなかったのが不思議なくらいだ。 
 
リフォームは前建てた業者の欠陥おも直す責任がある。そうしないと前の業者のぶんも今度からこちらに来るからだ。言わば手直し込みの工事になる。 
 
13年前と言えば大工や工務店が多く建てていた頃で今だったら住宅会社が多い。断熱やデザインとか中途半端な知識でメーカーなどの言いなりなところがある。 
 
趣旨や理論上の構造などがよくわかっていない。建材店とメーカーのいいなりで使わされたようなものだ。見た目だけ真似をしたような工務店などは廃業が相次いでいる。 
 
いずれそう言う運命だったのか老齢で廃業したいのか激減している。おかげで小さい工事などはホームセンターとかに流れている。その一部がこちらにも来て忙しくなったのだが。


お隣迷惑

今日も二戸の現場で打ち合わせ。大工と建具交換の業者が入る。戻って新築の現場へ。網戸取付と外構の業者。来週初めの完了検査に向け準備と細部の検査をする。 
 
昼に風呂の改装の現場の駐車場を借りにお隣に行く。古い屋敷町なので気位が高くちょっと気後れする。花壇の上を通過することになるのでそこを懸念された。 
 
直す建物も古いが周辺にはまだ古い建物が多い。昔からある古い町内なのであちこちトラブルも多い。雨が降ると隣から水が溢れるとかゴミを片付けないとかだ。 
 
密集地にはよくあることだが古くなると貸家に転用したりする。元の住人と他所のものとの軋轢めいたこともある。何せお隣と40センチくらいしか離れていない。 
 
自分の敷地内で工事できるなら問題はない。どうしても他所様の土地を経由して出したい。お隣にすれば迷惑なことで嫌がれるのも当たり前だ。 
 
元請けをすると職人のわがままとコストに負けてついお隣のことを忘れる。自分に都合のいいように考えてしまうのだ。あとあとお施主様が嫌な思いをしないようにするもの仕事のうちだ。