青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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曲がり

午前中はこの間すっぽかした会計事務所の来訪。午後から現場で漆喰の模様の打ち合わせ。作業場へ行って次の現場の曲がりや角の修正挽きの在庫出し。 
 
横にラインの入った漆喰のボーダー仕上げを打ち合わせる。使うコテをどれにするか試しのサンプルを作る。いまいちで明日もう一度コテを探す。 
 
私は手あぶり用の火鉢を持っている。解体の現場で見つけたもので真鍮製の灰均しを使ったらどうかと思ったのだ。石庭などでは砂に模様をつける。あれは専用の熊手のようなもので作っている。 
 
漆喰の模様付けに使えそうなコテがいまいち見つからない。模様が大きすぎたりする。手あぶり火鉢の灰均しが使えると思いついた。明日はサンプルを作ることにしている。 
 
在庫になっている曲がりや角を修正挽きする。いつも在庫は家一軒ぶんくらいはある。4寸で使うので4寸5分で在庫している。乾燥中に狂うのを見込んで大きくなっている。 
 
曲がりも挽いて2,3年経つので乾燥している。もちろん割れが入るのでかなり大きく挽く。6寸で使うなら1尺で挽く。半分近くになるが我も派手に入るからこの寸法になる。 
 
しかも積むのに崩れやすいからあまり高く積めない。何だかんだと曲がりは手に入れるのも在庫するのも面倒臭い。市場にはほぼ出回らないから在庫するしかない。 
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コテの滑り

暖かく快適な一日。朝一で大工と手直しの現場へ。2年前に建てた曲がりや大黒がある本格的な古民家風住宅。ケヤキの階段が乾燥で狂って浮き上がってきた。 
 
栗の50センチ角の大黒柱が割れて隙間が出てきた。本当はあと10年もすると少しずつではあるがくっついてくる。そんなに待てないのが人情だから隙間を埋めたりする。 
 
階段の腰板が狂って浮き上がってきた。これは何とかしないと見苦しい。反った板を少し戻しながビスを打ち留めて埋木する。削ったりするだけでは難しい。 
 
無垢の木を使うと乾燥により狂ってくる。お施主様には予め説明はするのだが実際に狂うとあれこれ言いたくなる。いつも2,3年後には補修をしている。 
 
先週から現場は左官が入る。二階から塗ってきて階段部分に来た。今回はホタテ漆喰を使っている。左官やに言わせるとコテの滑りがイマイチらしい。 
 
石灰にノリが入っていないタイプなので厚塗りになる。そうするとコテがうまく滑らない。本格的な漆喰はふのりとか海藻が入っていてヌルヌルする。 
 
薄塗りをして二回仕上げをする。だから滑りが良くないと薄塗りができない。いつもと違う感じになるのだろう。どちらかと言うと一回で仕上げるタイプが増えている。 


加工品

今日は予定があってほぼ一日かかった。朝一で来月のリフォームの契約があり終わって新築の現場へ。打合せ後午後から風呂の改装の現場へ見積もり提出。 
 
来月はリフォームが重なって細々発注が多い。何だかんだと無垢材に拘れば材料も簡単に手に入らない。どこに在庫が置いてあるか知っているので引き取りに行くことになる。 
 
よくあるようにビニールクロス張りなら何も考えることがない。ボードを手当たり次第貼ればいい。ほんの一坪もないところにあれがこれがと拘りたい。 
 
お施主様もそこを見込んでの仕事なので端折るわけにはいかない。倉庫の隅を探してフローリングや羽目板を引っ張り出す。半端が溜まっているので探せば何とかなる。 
 
リフォームブームで専門外の業界も参入している。施工のレベルも知れたもので機器を売る方が本音だ。出入りしているのは早いのが取り柄の業者ばかりだ。 
 
たかがリフォームでも無垢材を使えるところは使いたい。ユニットは既製品でも枠とか床壁は何とかしたい。作った無垢材の加工品が大量に余っている。それを使えるのは当社としても嬉しいことではある。


工程

今日も暖かく多少風が強かったが快適な一日。現場は左官業者が入り順調に進む。タイルの発注やわしの発注と振り込みと雑用が続く。 
 
業者からはひっきりなしに確認の電話が続き次々と指示する。来月にも取り付け工事が始まるエコキュートとか照明器具が発注に入る。品番の確認と工事方法が業者の電話の要件だ。 
 
図面に載っていない部分の確認が主なのですぐ返答できない。現場へ行き取り付け場所の寸法と仕上げ状況を電話する。業者は勝手に他の業者と打合せできないからだ。 
 
監督が間に入り日程を決める。資材の納期と照らし合わせ工事日を決める。一つの業種が決まれば次の業者で完成まで息つく暇もない。 
 
リフォーム工事も見積とか現場を見るのも増えた。今日も一件貸家の風呂工事を依頼される。日程もきついのでどんどん予定が詰まって遅れる。 
 
リフォームはこれからも増えはすれ減ることはないだろう。新築はますます企画化して大手に有利になるだろうからリフォームが本業になる。


仕上げ工事

すっかり暖かくなって先週までの寒さが嘘のように消えた。大工が引き上げ誰もいなくなった現場は今日から左官屋が入る。材料の搬入と打ち合わせをする。 
 
足場がかかりゴミがいっぱいだったのに今は全てなくなった。当分は左官屋とたまに電気や給排水業者が来る。今月中は左官が主で来月には天井の和紙貼りと器具付けが始まる。 
 
同時に外部も本格的に始まる。歩道の縁石も切り下げ外構ができて来る。左官業者は基礎業者でもあるので盛んと同時進行になる。敷地の周囲も整地してエアコンなどの室外機を設置する。 
 
現管理としては大工がいなくなるとすごく楽になる。電話はひっきりなしになるが一度打ち合わせするとやることは決まっている。特別なことがない限り各業者が同時進行で進めていく。 
 
大工と違い寸法や作り方に打ち合わせをすることがないからだ。大工は仕上げのことも考えながら下地を作るからこちらの指示が重要だ。仕上げ業者は材料さえ決まればやることはわかっている。 
 
問題があればすぐ電話が来るし管理する方は楽なのだ。一日一回は行くのだがすぐ帰ることが多い。材料も自分で持って来るしゴミも持ち帰る。こちらはチェックするだけなのだ。