青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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電柱

朝一でトラックの車検で工場に持ち込み。代車を借りてそのまま現場へ行く。乗り慣れない軽自動車でさらにオートマなので初心者並みのぎこちない運転。慣れるのに半日かかって途中エンジンが掛からず電話で聞いてやっと動かす。 
 
午後から看板の支柱が腐って補強をしたいと言う現場へ行った。電柱を何本か立ててそれに看板を取り付けている。根本のところが腐ってグラつく。控えの電柱もあるのだがこれでは保たない。 
 
電柱は何種類かあって電力と電信電話用がある。電力の方は含浸塗料とコールタールで半永久的なほど腐りにくい。ところが電話用の方は表面だけの塗装なのか腐りやすい。値段が安いので看板用によく使われる。 
 
今回のは電話用の電柱で太さも細く割れも入っている。根元のところから腐れが入って折れかかっている。電気の配線やメーター類も取り付けてあるしそもそも看板を下ろすのも容易でない。  
 
そこで腐った電柱のすぐ脇に同じくらいの電柱を並べて立てて緊結することにした。工事の容易さと費用の面で一番適している。クレーンとかコンクリートなども使わず費用の面でかなり有利だ。 
 
電柱さえ見つけることができれば何とかなる。バックホーで1mぐらい掘って脇に立てて全ネジボルトで連結する。問題なのは傾いた電柱をどうやって起こすかだろう。建て方の時に柱の傾きを直すチェーンブロックがあるので使えるかもしれない。 
 
仕事の種類は選べない。来たものは何でもできるものはやる主義なのであらゆる業者に電話をして聞いている。電柱を見つけるのと掘る機械を手配できるかだ。職人とか土木関係なら何とかなるかもしれない。CIMG7411


東屋

今日は朝から暑い。現場は基礎と給排水が入る。基礎は型枠を外し2日ほど養生する。天気もあってすぐ乾燥してしまう。養生後内部のたたきを打つのだがその前に給排水の配管を埋めないとならない。 
 
新聞広告もあってリフォームとか各種工事の見積もり依頼が来る。瓦の載った立派な門の前に屋根をかけたいと言うことだった。凝った作りで塀の上に瓦が載っている。それに合わせて東屋を作りたいと。 
 
塀を作った大工はどうなったのかこちらに見積もり依頼が来た。比較するものか大工ができなくなったか断ったかだろう。お施主様は趣味にお金をかける余裕があるのだろう。古民家風が好きだそうで若ければ自宅も直したいのだろう。 
 
東屋は小さいが方形で垂木現しなので材料費と手間がかかる。屋根しかないので簡単そうに見えるがすべて現しは腕がないとできない。国定公園の中に1間四方ぐらいの水飲み場があって1800万円もかかったと言う。 
 
地元の宮大工がケヤキなどで手間をかけて作った。下のたたきも御影石を使っているし素人には目が飛び出るような金額だろう。左様に木を現しで造るのは高額になる。技術を持った大工も激減したし。 
 
古民家リフォームの広告を見てリフォームだけでなく古い家の修理なども需要がある。引き受けてくれる大工も減ってどこへ頼めばいいのか探している状態だろう。そう言う需要もあると思って広告をしている。


有名店

昨日は所用で忙しくてブログをお休みした。打ち合わせや現場の基礎のコンクリート打設などで時間が取れなかった。やっと終わって書類や図面を描いたら6時過ぎ。家族と食事の約束があって早めに事務所を出た。  
 
珍しくホテルで食べた。中華の一品ものを頼んだのでズラリと料理が並んだ。片っ端から食べていくがどうしても食べ切れない。残すのも勿体無いし持ち帰りを希望した。 
 
持ち帰りはほぼ禁止なのがご時世だ。そこを何とかと一筆書いて持ち帰った。まあ食中毒になっても自己責任ですよと言うことである。根が貧乏なので高価な料理を残すのはもったいない。 
 
大きなホテルなのだが土曜日なのに客は自分たちしかいない。持ち帰りを許したのもそのせいかもしれない。外のビヤガーデンも閑古鳥が鳴いている。ネットなどで紹介されるような店は並んでいるのにこう言うのは不人気なのだろう。 
 
評判になっていた四川料理の店に行ったことがある。古い古民家を改装してなかなか流行に乗っている。出た料理は私的には平凡な出来で辛いだけだった。しかし大入り満員で若者が多い。 
 
ネット時代は話題の店はさらに話題に乗ろうとする客で溢れる。イメージだけが先走りして並ぶような有名店になる。これは住宅の世界でもある。長持ちしないような作りでデザインだけが目立つ家つくりだ。 
 
結構見学会も来客が多いと聞く。ホームページも凝った作りで引き合いも多いだろう。芸風?は様々でログ風とか先端デザインの真似とかお嬢様っぽいものとかある。基本的なプレカットとかサイディングやクロス貼りは共通だ。 
 
中には自然素材をウリのところもあってこちらにも流れてくる。あちこち回る傾向は強くなっている。ライバル会社の図面と見積もりをドンと出すような方もいる。比較するのは勝手だが少しウサン臭く感じる。中身より金額かと思ってしまう。


リフォームの準備

朝のうちには雨が降ったが日中はなんとか保つ。基礎の現場は型枠をつけて断熱材を挟む。明日の打設に間に合うようになんとか終えた。午後の打設の後に天端を均してアンカーを入れる。アンカー位置は図面で指示する。 
 
職人不足で基礎屋も応援頼りで現場を空ける時がある。応援を頼むと言うことは手伝いに行かないとならない。一通り基礎の打ったら中の土間コンクリートまで少し時間を置く。その間給排水が入って土間の下を配管する。 
 
土間コンを打つと内側に断熱材を貼り付ける。これで両側で100ミリ厚になる。外周部の外側をモルタルで下塗りをする。最後に仕上げをするのための下塗りになる。そして外部周辺を整地したり片付けて基礎は終わる。 
 
作業場では下地材の加工とリフォームの栗の仕上げ材を加工する。今日もアルバイトを頼んで二人でセッセと機械を動かす。リフォームは壊してから一気に仕上げるので準備が大切だ。 
 
壊してから加工していたのでは捗らない。下地材から仕上げ材まで加工をしてから取り掛かる。こうすることで工期が短くなるし手間もかからない。それでなくともリフォームは変更や予定外の仕事が出やすい。 
 
仕上げのイメージさえ決まって入れば材料は加工してから取り掛かる。こちらは応援の大工を頼んでいるので息子たちは加工だけ参加する。両方を管理する私が一番忙しい。ひと月ぐらいでできるからなんとか頑張らないと。CIMG7400


石場建て

今朝早くから雨が降った。日中も湿っぽいがほとんど降らない。基礎工事が続く現場では型枠付けが始まり明後日の打設に間に合わせる。土曜の午後から打設なのでアンカーボルト位置を指示する。 
 
アンカーボルト位置は土台の継ぎ手位置で決まる。アリ継の男の方にアンカーを打つ。継ぎ手のないところは両端と真ん中に入れる。大工の刻み次第で位置が決まる。手刻みは時間がかかるので普通は基礎の遣り方の頃はできている。 
 
今回も詳細な位置図面を基礎業者に渡す。継ぎ手はアンカーボルトで締め付けることで強度を増す。昔は石の上に載せたので金輪とか追っかけ栓継などで繋いだ。今でも使う大工もいる。 
 
土台の下はコンクリート製の基礎に緊結すると基準法で定められている。石に載せる方法は確認申請を取るのがすごく難しい。石場建てと呼ばれるこの方法は昔は普通だった。地震の際は動くので家が壊れたりする。 
 
反面床下がオープンなので通気が良く壊れても修理しやすい。今でもこれが一番という伝統構法をウリにする工務店もある。明確な基準法違反になるので限界耐力計算で構造安全性を証明しないとならない。 
 
この計算は構造専門の一部の設計士しかできない。費用と時間を考えると非現実的なやり方ではある。神社仏閣ならいざ知らず普通の住宅に用いられることは稀だろう。CIMG7398