青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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検査員

一日雨、台風も近づいているし雨仕舞をしないと。新築の現場はサッシがつき断熱を貼ればとりあえず塞がります。リフォームはそうはいかず屋根も未完成で雨晒し。せっかくの名木が泣きます。 
 
先日中間検査があって今日合格証が届いた。検査自体は拍子抜けするほど簡単ですぐ終わった。屋根の高さも計らなかったし隣地との離れもザッと計測した。 
 
今回は行政に申請したので市の職員が来た。同日に瑕疵担保の検査もあったがこちらは写真も撮るし金物は一つずつ全部見る。数を数えるだけのとは大違い。別に当方はあれこれ言う立場にないがもう一つ提出先の建築住宅センターよりも早かった。 
 
センターだと高さもポールを立てて計測し離れも数センチ単位で訂正をする。検査方法について変更があるものかはわからないが少しずつ変わっている。瑕疵担保の検査員は設計事務所兼任が多いがあれこれうるさい。 
 
ベテランが多いので現場のことも詳しい。経験年数が少ない行政よりもキッチリ検査して行く傾向がある。まあどちらにしても別に手抜きとか間違いが多いとは限らない。施工する側のポリシー次第だろう。
 


棟梁の自覚

今日も暑い一日、しかも雨も降った。どちらの現場も外部がまだ塞がっていないので雨は困る。それでも新築の方は屋根が終わって足場に落ちた跳ね返りの雨だけが気になる。リフォームは外部は解体中で材料も外に出している。 
 
リフォームは大工が終盤に差し掛かり仕上げも打ち合わせが頻繁になる。こちらに来ている大工は昔からの付き合いがある。かれこれ10年以上になるが3人いた大工も二人になった。私より2つ下だがペースが少しだが落ちたように感じる。 
 
以前の彼ならものすごい勢いで仕事をこなし休みもろくに取らず頑張った。休憩時間も普通になり持ち帰りの仕事はしなくなった。普通の大工になって来たと言う事か。 
 
代わりに新築をやっている息子は朝は6時過ぎから帰りは9時ごろまで仕事をする。遅くまで働くのは棟梁をやる大工だけで使われる方は気楽に働ける。他所に出稼ぎに行くと息子は早く帰ってくる。 
 
熱意は自分の現場だと自覚するもののみにあるようだ。出来不出来は全て棟梁の責任だから張り切るのも頷ける。しかも設計者、元請けの息子なら当然かもしれない。親としてはその自覚が出て来たのは頼もしいが。CIMG7554


外部を塞ぐ

暑さが続く中新築の現場は検査があった。午前中は瑕疵担保の午後は中間検査。どちらも滞りなく終了。応援の大工が今日から増えて3人体制。来週にはサッシが付き外断熱のウレタンを貼って外部は閉じる。 
 
午後の検査後にリフォームの現場へ。玄関を作り変えるので材料を運ぶ。予め作業場で息子が加工してあるので現場の要請に応じて運び込む。現場は狭いので置く場所がない。 
 
作る大工にすればどのような材料をどう加工したのか気になる。自分で加工して思い通りにやりたいのが職人だ。工期の都合があるから加工したものを準備し運ぶ。性能の良い加工機械が当社にはあるので正確で早い。 
 
大工の作業場には手動の加工機械があるが正確さでは今一歩だ。しかも手間がかかり削ったカンナ屑を片付けたり捗らない。集塵機のついた大型機械は誰がやっても正確にスピーディにできる。 
 
新築の現場では金物検査を受けて筋違もついた。これから壁の下地を作りサッシを取り付ける。屋根を今日葺いたので雨の心配もない。壁下地ができるとウレタンボードを張って外壁の準備をする。これで外部は塞がることになる。 
 
ここまでは急いでやらないとならない。遅れそうな場合はシートを貼ったり養生をしないと柱などが日に焼ける。ただ焼けるのなら良いが割れてしまう。だから早めに外部は塞ぎたい。応援を頼んでなんとかしないとならない。CIMG7542


助っ人

昨夜は雨で現場はあちこち濡れていた。日中は晴れて暑い一日。午前中は材料の配達と加工の手伝い。月曜から応援の大工が来るので下地材とか加工しておかないと仕事がなくなる。 
 
応援の大工は住宅会社の仕事をしているが空きが出た時に手伝いに来る。肝心なところはできないが下地とか外壁張りとかを頼める。当社の常雇がいれば良いのだが残念ながら今はいない。 
 
手刻みとか現しとかの現場になればそれなりに経験と腕がないと仕事ができない。誰でもできることが少ないので腕が達者でないと雇えない。一人でも現場は進まないので相棒は必要だ。 
 
何年かいたのだが好きでないとできない。難しいのと体力がいる。プレカットは体力の負担も少なくやることも標準化されている。言い方は悪いが楽なのだろう。しかも年中仕事が切れない。 
 
ここ数年職人不足はさすがの住宅会社でも現場が遅れている。空きが出る職人も出て来た。アルバイト気分で仕事をさせるつもりはないが楽な仕事もある。難しい部分はもちろん息子がやるので助っ人も必要だ。 
 
リフォームの現場も若い者が休んで棟梁一人。家族サービスなのか休むこともある。職人も少しずつ変わって行くのだろう。棟梁は私より2歳下だが見た目はずっと老けて見える。なり手がない時代なのでこれからどうなるか見ものだ。 CIMG7534


養生

今朝一番でリフォームの現場へ配達。会計事務所の来社で午前中かかる。午後からまたリフォームの現場へ行き明日の資材の打ち合わせ。新築の現場行くと足場の養生ネットが貼られたので柱に養生をする。 
 
建て方以来柱はむき出しのまま立っている。現しなので養生をしないとならない。大工が一人なので私が全部の柱に養生をかぶせる。これで間違ってぶつかっても傷がつかない。 
 
プレカットで大壁仕様だと柱は原則見えなくなる。多少傷がついても問題ない。だから職人たちも気楽に仕事ができる。ところが当社に来るとほとんど現しなのでぶつからないように気を使う。 
 
それだけでも仕事のスピードが違って来る。荒っぽい仕事はできない訳だ。職人の側から言わせると時間がかかり手間賃から儲けが出ない。つまりやりたくない現場と言うことになる。 
 
もちろんそんなことは百も承知で今までやって来た。手間賃もそれなりに払っているし安く請け負っている訳ではない。利益云々よりもそう言う家でないと困る方のために建てている。単に利益追及なら向いていない現場だろう。CIMG7537