青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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下駄箱

今日も湿っぽくて時折雨が降る。新築の現場は外部の下地と玄関風除室を作った。足場の架け替えをして屋根を葺く。雨が降らなければ軒裏を貼って板貼りになる。 
 
リフォームの現場では内部の壁や出入り口の取り付けをする。玄関のサッシがまだ来ないので外部が決まらない。外壁もほとんどできないので外から見た目は全く完成しそうに見えない。 
 
内部はほぼ順調にいったが玄関部分がまだ決まらない。これが決まらないと外壁もできない。階段も予定ではそのままだったがよくあることで追加で工事する。階段は手すりとかあるので斜めに貼る。これが手間のかかる仕事で二日ほどかかるだろう。 
 
肝心の下駄箱が最後になりそうで作業場で加工するが刃を交換しないとならない。自動カンナ仕上げなので刃が欠けていると綺麗に上がらない。最後にサンダーをかけて完成になる。 
 
カウンターは幅が50センチ長さが2.5m厚さが5センチくらいになる予定だ。欅の一枚もので在庫の梁を挽き割って2枚作った。目の良い方を今回は使う。残りはいずれどこかで使うことがあるかもしれない。 
 
こう言う一枚もののムクは買うと相当な値段になる。普通に既製品の大型の下駄箱くらいは買える値段になる。うん十万になることもある。こだわる方にはヒバとかクリとか好きな樹種を買うこともある。金はかければキリがない。


近隣迷惑

久しぶりに晴れて陽が出て暑い。新築の現場は職人が出入りして大混雑。ユニットバスも設置したし外部も断熱が終わり外壁下地をつける。リフォームの現場は一人休んで少し進行が遅れる。明日からまた雨が降りそうだ。 
 
各種業者が出入りして新築の現場は駐車場がいっぱいになる。大工やユニットバス組み立て、設備、板金、足場と車が7,8台になる。今回の現場は敷地が広く5,6台は楽に停められる。 
 
道路が狭いところや周りがウルサイところだとはみ出しは厳禁だ。お向かいが出入りしにくくなったりしたらすぐクレームになる。場所によってはどうしても大工たちとか毎日停めることになる。 
 
新興の団地とか比較的高級なところは要注意である。一度いきなりパトカーが来て近隣から苦情があるからどけろと言われたことがある。まあお巡りさんも迷惑をかけないように停めろと言うだけだったが。 
 
こちらも看板を上げて仕事をする以上評判に関わる。立派な看板を立てても近隣に怒られるようではダメだろう。それのためではないが近隣の挨拶は欠かせない。お施主様と一緒に回るケースが多い。 CIMG7577


リフォーム設計

時折強く一日雨が降る。午前中は新築の現場へ行き資材の搬入。午後から打ち合わせ、その後リフォムの現場へ。夕方また新築の現場でお施主様と打ち合わせ。 
 
増え始めたリフォームの見積もりで休日が埋まる。新聞広告のせいなのか年配者から電話やメールが来る。定年間際の50代後半が一番多い。築年数から言えば25年くらいだろうか。 
 
水回りとか築年数で痛むところが出て来る。見積もりとか修繕を経験している方も多い。壊れたら待った無し状態でとりあえず直したのだろう。 
 
その経験からリフォームは意外とかかるのを知る。老後を過ごす家のことを考えたらこのままではダメだと思うのだ。建て替えも視野に全面リフォームを検討する。 
 
リフォームの業者は玉石混合で資格や許可もいらないので乱立状態だ。ほとんどは数の多い水回りを主目的にする。全体を見てリフォームできる業者は少ない。構造からデザインまで総合的に判断できるのはかなり経験を必要とする。 
 
設計事務所とて木造に詳しくしかも工法まで理解して設計現場管理をできるものは滅多にいない。ほとんどはデザインが主体で構造や管理は工務店任せだ。だから大型のリフォームは工務店が主力だろう。 
 
プレファブメーカーもリフォームには力を入れるが如何せん本音は新築だ。まだ現場管理できる人材や下請けの工務店が少ない。これからどこが力をつけていくのか混沌しているがあと2,三年もすると淘汰が進みリフォーム設計なんてのが出て来るかもしれない。


手つくりの下駄箱

今朝も寒くて小雨が降る。新築の方は中の仕事で床を貼っている。息子だけが作業場で外壁を貼る下地の加工をする。午前中は手伝って何とか終えた。明日の朝搬入して取り付ける。 
 
リフォームの方は玄関が外観ができて中の古いのを解体する。1坪ほど増築になりこれから作る下駄箱の大きくなる。今回のリフォームのメインとも言える工事だ。頼んだ大工は和風の古臭い玄関は大得意だ。 
 
施主様も好みが一致するので大喜びだろう。下駄箱も欅の一枚板を載せて大きくなる。天板だけで2500ミリの500ミリと大きく引き戸をつけて手つくりの完成だ。既製品にはないサイズなので迫力がある。 
 
古民家リフォームの現場では基本的に下駄箱は作る。出来合いをそのまま置くなんてことはない。多少天板が小さくても無垢の厚板を加工して作る。出来合いにはない迫力と木の風合いが好まれる。 
 
昔と違って玄関は小さく下駄箱というより収納になってしまった。洋風化はこんな作りになって手作りとか漆喰とかに合わなくなった。リフォームをやる世代にはまだまだこんなイメージの家を好む方が大勢いる。 
 
実用だけでなくまた逆にこけおどし的なものではない玄関を作りたい。既製品にはない本物の世界を作るには必要な仕事になる。天板に使う無垢の厚板が手に入りにくくなって高額になった。 
 
当社には梁材や大黒用の在庫が溜まっている。これらを挽き直して板を作っている。何十万もする目のと通った高級品ほどではないが風格は負けない。もちろんお施主様には夢だった本物の板の下駄箱になって喜ばれる。CIMG7567


薪ストーブ

今朝も小雨が降り徐々に晴れるが気温が下がり始めた。半袖は無理で久しぶりの長袖。現場で突っ立ていると寒い。新築の現場は断熱も貼って外部が塞がって来た。通気胴縁をつけて板張りの準備をする。 
 
外部が塞がると明るさとか部屋の広さがわかるようになる。まあ予想通りなのだが明るさは壁が仕上がると明るくなる。下地の壁は影が出て暗くなる。採光面積は基準法で定められていて床面積の7分の1以上必要だ。 
 
計算上はもちろんクリアなのだが大型の引き戸がない。小さい窓があちこちにあって全体で明るさはクリアする。リビング部分は斜め天井で大きいので上からもあかりが取れる。 
 
吹き抜けの上部は二階と手すりで繋がり空間が大きい。一階と二階の空間が子供部屋も含め一つになる。こう言うケースは暖房が大変なのだが薪ストーブでカバーする。何と言っても発熱量が大きい。 
 
薪ストーブは空気の流れを計算しないと上手くいかない。勾配のついた天井は熱を上に押し上げる。二階の溜まった熱を階段とかからファンで下に送る。上手く回転させると家中が同じ温度になり快適だ。 
 
近年薪ストーブがブームで薪が高騰している。自分で調達できる方には良いが全て買うとなると厳しい。年間で10万円は軽くかかる。薪割りとか伐るのを所有地でできるなら一番良い。 
 
なんだかんだと言っても輻射熱による快適さを体験すると代替えは無理だろう。郊外に住む方とか所有地がある方にはオススメの方法だ。住宅密集地だと煙の匂いとかでトラブルになる時がある。そこは要注意だろう。