青森県八戸市の一級建築事務所 建築組 パックス有限会社

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カラマツ

曇ってスッキリしないが気温は高めでレジャーには最適かも。現場は大工と塗装の仕上げ。連休明けには足場が取れる。昨年もカラマツの板張りをやったが塗装色が赤っぽかった。今回は黒っぽくした。 
 
カラマツはヤニ分が強く硬くて狂いやすい。捩れるように成長する。だから製材すると戻るので割れや狂いが生じやすい。樹齢50年くらいから中心部に腐れが入る率が高い。カラマツの100年ものはない。 
 
前回同様私の山から出した60年ものを製材した。樹齢が進むと狂いにくく赤みは特にヤニ分が多い。だから外部に使うには良い。牧柵はカラマツが多いのは腐りにくいからだ。 
 
内装に使うにはヤニ抜きの乾燥をしっかりやる。外部だと塗装をしても後でヤニが浮き出て触るとくっつく。それが雨を弾いているとも言える。塗装後もヤニが白く浮き出て汚い感じがする。 
 
製材したては表面が棘のようにささくれる。素手で触ると痛い。重くてヤニは付くは棘が刺さるはで大工には嫌われる。道具特にサンダーのペーパーがすぐ目詰まりする。厄介な木であるが丈夫で長持ちはする。 
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既製品

気温も下がり午後から雨が降る。どこも現場は休みではないようで後半の3日ごろから休みになりそうだ。当社もそうだけど。現場は大工が今日から二人になり外部の板塗装が二人板金が樋と雪止めをつける。 
 
建材店は休みだが2日までは何とか仕事を確保しないとならない。資材の入荷がないと仕事ができない。ホームセンターでボードを買って搬入した。
 
さっき塗装屋が内部の塗装サンプルを持ってきた。いつもクリアが多く着色しない。今回はお施主様の奥様の好みが黒系が多い。外部の板も内装の床も黒っぽい。 
 
天井や腰板の杉をサンプルを作り決める。床は貼ってあるので合わせるようになるだろう。壁は漆喰で真っ白になるからメリハリが出る。建具も同色にするつもりだ。 
 
既製品を使わず加工をするやり方が多かった。元になる材木が在庫してあるので納期とか足りないとかは無縁だった。フローリングなども作るので予め用意する。 
 
ところがいきなり変更したり実物を見て替える方がいる。素材にこだわりが無かったら簡単に変更する。出来上がりだけが全てで素材に興味が無かったら手作りは向いていない。 
 
フローリングや羽目板は作り変えは時間がかかる。で、輸入品の既製品を見てもらって決めることが増えた。硬くしかも現地塗装してあるので粉塵がひどく大工には嫌われる。
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九戸城

いよいよ連休突入と言うことで昨日は家内とドライブ。縁あって二戸市へ行った。以前から気になっていた九戸城を見た。すごいスケールで大きさも周辺の広さもすごい。今までは城といえば本丸とか建物が中心だった。 
 
盛岡城も建物がなく石垣があるだけだ。しかし人の手が入った城という感じがする。九戸城はほぼ人口的な建物や石垣の類はない。あるのは地形を利用した城郭があるだけだ。二戸市という町の規模から少しかけ離れている。 
 
当時はかなりの力があったろう。だから南部氏の本家とも争いになった。盛岡が太閤秀吉に訴えて援軍が九戸に6万も押し寄せた。見たこともなかったような大軍に九戸軍は全滅した。 
 
こう書くといかにも無謀な戦いなような気がする。現地に立ってあったであろう立派な本丸や石垣があれば無敵なような気がしてくる。いかに大群が押し寄せても勝てるような気がしてくる。城というのはそう言うものなのだろう。 
 
現代に生きる我々にも肩書きやブランドがあると実力を過信する時がある。外国人労働者の解禁はハングリー精神旺盛な彼らと競争になる。実力を高めようと努力したり贅沢をしないで節約する。そう言う努力を地道にできる若者がいるか。 
 
子供の数が減り親から十分すぎる庇護を受け学歴もありそれなりに成績も良い。恵まれ過ぎて何もしなくても生きていけるような気がしてくる。就職先の企業は世界との競争で日本的な年功序列が変わってしまった。 
 
変化と言えばそれまでだが変わる社会についていくのは実力のみが頼りだ。人手不足の中で力強く生きていくには実力を高めるよりない。肩書きやブランドのようなものはアテにはならない。


大人のリフォーム

連休とかで仕入れができないので現場も休まざるを得ない。3日から6日までは一応お休みします。2日までは通常通りと言うことだ。今日までに連休中の材料を手配しなくてはなりません。 
 
3人いる大工も連休後は二人になる。予定通りに進行したので工期には影響はない。なんだかんだと大工も忙しいのとそうでもないのがいる。今年は後半が仕事が減るような気がする。 
 
連休中はお施主様と仕上げの打ち合わせを予定している。5月中旬にも大工工事がめどがつきそうだ。塗装をして漆喰を塗り建具や器具類をつけると完成になる。カーポートが最後になる。 
 
大手のパナソニックが50代以上を意識したリフォームに力を入れる。50歳を境に上下で人口が同じくらいになる。どちらが購買力があるかは歴然としている。経済力のある分野を狙うのは当然だ。 
 
高齢者のリフォームは老後の暮らしとか終の住処がメインになる。経済力と健康な体力がある方は消費行動も主体化してくる。若者向けが主力の商品開発も変わる可能性が高い。 
 
それに連れてリフォームも機能回復などシニア商品と言う感覚から抜け出なければならない。いわゆる終わった人ではなく大人の世代として消費も変える。趣味やこだわりを生かすリフォームと言うことだ。


古民家リフォーム

今日も気温がさらに低く夜半には雪になるらしい。現場は今日も大工だけが内装を進める。外部の塗装は準備ができているのだができない。明日も似たような天気だ。 
 
リノベーションと呼べるような今回の工事は外部よりも内部が大きく変わる。普通だったら間取りとか設備を変更しクロスを貼る。当社は漆喰や板張りがウリなので少し違う。 
 
断熱のために壁は薄くできないので一度大壁に作り後から柱型をつける。天井は板を貼り腰壁もあって漆喰部分は小さくなる。梁を交換し大空間を作るのが多いから見せる梁になる。 
 
見せるからには広葉樹の成が40センチもあるようなものを使う。何年も寝かせたケヤキなどをたくさん在庫している。重さもすごいので工事しやすいように薄く仕上げる。 
 
10センチ以下に製材し直しそれでも大人二人でやっと持ち上げる。これだけで雰囲気がガラッと変わり別な世界が現れる。漆喰や腰板はそれを引き立てる脇役である。 
 
ついでも下駄箱やカウンターも本物の厚板を使う。脇がまっすぐでない木の成りで使うから印象深いものになる。そう言ったリフォームを当社では古民家リフォームと呼ぶ。好きな方にはたまらない世界にだろう。